性格も顔も体型も
ほめられたものではない黒い人だが
ひとつだけよく褒められる部分があったりする
わあ、うれしい!
そう手放しで喜べないのは、なんら実感のわかない部分だからだ
「頭蓋骨の形が、すごいいいですね」
ず、ズガイコツ?
シャレコウベのことですか?
そ、そうですかね?
なんか照れくさくて、後頭部に手を当てる
「そこそこ! そのへんが理想的なアールだよ」
え、どこよ?
どこのことを言っているのよ
一人にめっぽう褒められたわけではなく
かつて知り合った別の職種の方々、四名ほどに大絶賛されたこの頭蓋骨
一人の人からは求愛されるほどだ
「君が死んだら、ぜひ頭蓋骨を僕に」
断る!
ボーンコレクターめ!
しかししかし
何度もそういうことを言われ続けるということは
やっぱり気になりだす
もちろん自分のはまったく分からないので
ふと人の頭蓋骨をみる習慣がついてしまった
なるほど、形の良い悪いはよく分からなくとも
「ああ、丸みを帯びてないな」
という絶壁の頭はよくわかるようになってきた
これは胎児が出てくるときに、ちょっと母体が無理をしたのか?
子供のころにうつ伏せ寝にされなかったせいなのか?
それともどこぞで頭蓋骨を強打したのか?
もしくは足を持たれて、引きずられ、
後頭部がアスファルトで摩り下ろされるほどの拷問を受けたというのか?
わからないから、とりあえずマイマザーにメールしてみた
『頭蓋骨の形が綺麗だと褒められた。赤ん坊の頃はうつ伏せ寝で寝かせてましたか?』
返答はすんなり返ってきた
『覚えてないの?』
無理だぜ、マイマザー
そんな記憶があったら、俺はもはや一般人として身をおいてないぜ
『別に普通に寝てたと思うけど。あ、でも回転率は良かった』
ハイ?
回転率って何?
客の出入りが激しかったか?
頭を軸に、竜巻旋風脚をしながら寝てたか?
『そうそう。もうね、ロクロ並み』
えええええ!!!???
数十年生きてきて、初めて知った事実
どうやら子供の頃は、恐ろしく寝相が悪かったらしい…
みなさん、綺麗な頭蓋骨を作るには
激しい回転が必要のようです