普段はめっきり眼鏡の黒い人
帽子をかぶってマスクをして
眼鏡をかけたら、
ほら!
振り込め詐欺に気をつけて!
とでも言われんばかりの怪しさであるが
眼鏡は必須アイテムである
現状の視力では眼鏡がないとまったく見えない
極度にパソコンを使う仕事をしているので
慢性的なドライアイ
コンタクトにするにはかなり危険度が高いのと
いつはずしたら、ええねん!
という長時間労働のおかげで
重宝している眼鏡
コンタクトは夏場の日差しが強いとき、
サングラスをかけるためだけに使用している
そうなのだ
長時間装着しっぱなしでドライアイ
これは外れない危険度がとてつもなく上がる
しかしそんな乾きっぱなしの目にも
救いのアイテムがある
コンタクトが外れない時専用の道具
いわゆる、「コンタクトはずし」である
要はトイレのすっぽんと同じ原理のやつを
目に装着する
んで、スポイトタイプになっているので
これをコンタクトにくっつけて、ひっぱるだけ
力はいらないということなんだけど
存在は知っていたが、いままで見たこともなかったこの道具
俺の横で使い始めるやつに遭遇
えー、今後使う可能性のある方へお願い事です
「使います」
というアピールをしておいてください
せめて周囲にいる人には、公言してからご使用ください
だってびっくりするよ?
横の席のやつが、急に、
眼球に白い棒を突っ込んでいる場面に遭遇するんだから
なにしてんのなにしてんのなにしてんの????
壮大に止める
「いや、コンタクト取ろうと思って…」
言ってよねー、へいへーい
引っ張るんだか突っ込むんだかわからない状況
もはや棒が眼球にくっついてる時点で
意味が分からない
「じゃー、取ります」
どうぞ!
ぽち
頑固に引っ付いていたってわりには、
あっさりと眼球からうろこがはがれる
おおおおお、画期的アイテム
こんなに便利なものだったんだね!
うずうず
うずうず
「…やってみたいんですか? やってみたいんですね」
なぜ分かった!?
「わか…るよ、丸出しだもの!」
だって、そんな道具使ってみたいじゃない
ぽちって、目からうろこをやってみたいじゃない
まさに目からうろこじゃない!
「貸しましょうか?」
マジで!?
貸してくれんの?
でもまって
俺、今日コンタクトしてないし
「持ってるでしょ?」
そりゃ、まさかの時用に持ち歩いてるのはあるけども
「入れて、やってみればいいじゃないですか」
えー、それはやだよ
だって、入れてすぐは外しやすいから、その道具のよさが分からないよ
「じゃあ、入れてから数時間たってからやればいいじゃないですか」
えー、乾くの待つってこと?
なんか怖ぁい
「女子かっ」
っていうか、そもそもぉ
自分の目に異物の棒をあてがうっていう行為自体が
すっごく怖ぁぁぁい
「じゃあ、使わないんですね?」
待ったー!
やりたいの、使ってみたいの!
ものっすごく、使ってみたい!
「どっちなんだよ」
ううううう
葛藤だ
久々に葛藤する俺
ぴこーーん!
じゃあ、こうしようよ
お前、もう一回コンタクト装着して、
そして乾いたらそのときに
ぽちっと
「人の目で試す気か!」
だって、自分の目で万が一失敗したらやだろ
「誰の目だって、嫌だろ!」
いいだろー、優しくするから~
やらせろよ
やらせろよー
「ふざけんな、ぜってーダメだ!」
けちー…ブツブツ
ということで、
只今俺の隣の席のやつは俺を警戒して眼鏡をかけている
ち
チキンめ…
しかしまだあきらめたわけではない
意識さえなければ抵抗しないだろう
とりあえず、こいつには本日カップのコーヒーをおごってやることにするか
大丈夫
バファリンの優しさ以外の成分は、鎮痛剤だから
痛くないよ
きっと痛くない
ふふふふ…