知り合ってから、もう二年近くにもなる


出会いは本当に偶然で

あの時、あなたがあの一言を発していなければ


きっと僕たちは、

お互いを知らないままにその後の人生を過ごしていたんだ



思えばはじめから、

緊張なんて無かったかもしれない


同じ趣味というだけで、距離感は一気に縮まり


同じ価値観だと知るだけで、安心し



時に同じ思考に恐怖し

同じ台詞をはき

同じタイミングでサボり

目は口ほどに、涙した



もう一緒にいることが普通になってることは気付いてる



優柔不断で不安定な僕だけど

不器用で人見知りが治らない僕だけど


勇気を振り絞って、あなたに告白します


そろそろ…一緒に暮らそうか…



あのね!

あのね!

決して、ほとんどいない部屋に家賃を払うのがもったいないと思ったわけじゃないよ!
※やっべ、今月まだ払ってねーや


決して、同じ本とかCDを1セットずつ買う金がもったいないなーと思ったわけだけじゃないよ!
※いや、ちょっと思った

料理も掃除も僕がするから
※苦じゃないし


あなたの生活にもほとんど迷惑はかけないから
※活動時間帯がまったくかぶらないし


無口だからうるさくしないから
※なんなら一週間以上、一言も言葉を発せずに生きたことが多々ある


ちょっとキーボードをたたく音が気になるかもしれないけど
※見るともっと気になるよ



だから、そろそろ…お互いのために一緒に暮らそう


あなたの…返事は?



部長「いいよー、経済的にね」


まさかの、OK

合意の上、同棲成立!



お互いの利点のみで合致


部長「なら、いろいろ取り決めなきゃね」


そうだね


部長「本を買ったら、すぐに『買ったよ』ってメールを入れること」


わかった!


本ねー

そういえばほしい本が出たんだった
ワイド版が発売になるんだ


実家にも単行本あるけど、

やっぱワイド版はワイド版でコンプだろ



ということで、メールだ


『ワイド版、買ったからね』


お、メール着てる

部長からだ


『買ったし』


…買ってるし! 同時だし!

こんなとこまで一緒かよ!


意味なし!

経済的に意味なし!



「別れよう」


部長「それがいいな」


脳内シュミレーションの結果、

合意の上、離別!!


今の話、なし! 全部、なし!
※実話です