昨日深夜

仕事終わりに少し時間が出来たので

即席にチキンのトマト煮込みを作った俺


いや、仕掛けただけか



出勤の一時間前にプチっと炊飯器のスイッチを入れると

中で25分後には完成する煮込み


そいつをパックに詰めて

今日のランチに…

の予定だったんですけどね!



あるやつが電話をかけてくる


「あれが食べたーい」


俺の周りにいるヤツの中で

コイツは珍しく指示をしてくる

食べたいモノを指定してくる



実はこれ、作る側としてはありがたい

考えなくていいからね

だが、たいてい夜中に電話がくるのがかなり面倒


しかもすぐ食べたいという我の強さ

尊敬に値する



で、本日はなにを?


観念してる俺

指示通りに動きますよ、お客様~



「チキンの煮込み~」


ん?

んん?

盗聴器? 監視カメラ?

俺が今、セットしたのみてた?


「この時期食べたくなるんだよね」


ちょうどよかったよ、今仕込んだとこだから

お昼に持っていく…



「だめ、家で作って!」

え?

ええ?

なにその絶対的命令



「目の前で作ってくれなきゃ、覚えらんない」


覚える気ないくせに!

今日の今日まで料理に興味なんか、全くないくせに!



「今年はあるの」


あ、この発言…

この時期恒例の、アレ、ですね?


そう、俺はこの時期モテる

一部女子にだけすげーモテる


一部女子、それは彼氏持ち女子!

クリスマスに彼氏に手料理って寸法でしょ?

んで、その料理を俺が指南するんでしょ?


そういえばこないだ彼氏出来たって言ってたね!


レシピをメール送信するとか…



「みてもわかんない」


う…

確かに彼女の料理の腕は食材残虐に近い



い、いつ行けば?
※↑弱い…


「今日とか空いてるよ~」



ああ、もう!

かくして…炊飯器に仕込んだものは無視して


同じ材料を買い込んで彼女の家に来ている俺


そして事件は起きた!




~で、これを炊飯器で25分くらい煮込めばいいだけだから…


「炊飯器ご飯入ってる」


…じゃ、今は鍋で作るから…


「えー、炊飯器のが簡単そう!」


でも、ご飯入ってるんでしょ?


「んー、じゃあ、ご飯でなんか作って」


いや、仕事だからもう行かないと…


「中途半端!」


こ、コイツ…

なんで俺はコイツと友人なのかさっぱり分からないが

なぜか明日の夜もヤツの家に行くことに


んで、家の炊飯器ごと、貸すはめに


なにこの甘やかしっぷり!



できたら彼氏とうまくいって、俺の存在を忘れてくれることを

切実に願う



そのためなら俺は最高のチキンの煮込みを伝授しますから!


さて、炊飯器の中身…どうするか…