ペットの名前は? ブログネタ:ペットの名前は? 参加中





もう数年前のある日のこと

22時を過ぎた頃に

マイマザーから電話があった


それが黒い人とあいつの出会いである



「名前、何がいい?」


は?


わけもわからず、要点だけを押しつけるのは彼女の特技だ

もちろん長年育てられているだけあって、そんなことには慣れっこの俺


要点を聞き出す



何? 何?


「犬がいるのね。名前決めて」


……はぁ?


聞いても分かりませんでした

ハイ、順番に話そうねぇ~




我が家に最愛のあいつが来たのはとっても唐突

彼女が一歳の頃、前の飼い主の都合により手放される運命になったのだ


「かわいい我が子を養女に出すんだ。かわいがってもらえる家はないだろうか?」


考え抜いた飼い主が白羽の矢を立てた先がなんと我が家

そう、俺の家は家族揃っていぬばかで有名である


ちなみに、前の飼い主はマイブラザーの知り合いであった



そんな経緯から、黒い人の家に話がもちこまれその犬を引き受けることにした…らしい


このとき俺は、すでに実家をはなれてひとり暮らし


また実家では、先にいた犬が死んでしまったショックから立ち直れない数ヶ月を過ごしていたときだった


「もう飼わない! こんな辛い目にあうんなら、もうペットなんていらない!」


泣きながらそういっていたマイマザー

数ヶ月の時を経て、もはやその言葉をさっぱり忘れてしまったのかと言うほどにノリノリで犬を飼うという


そういうとこ、好きです!



「そういうわけで、この犬に名前を付けたいのね」


ちょっとまて

前の家で呼ばれていた名前でいいじゃないか?

だって、途中で名前が変わったら本人(犬)だって混乱するだろ?


いたって冷静な俺


「そういうわけにいかなくてさー」


前の名前を聞く


……

そりゃ無理です!

新しい名前を考えてあげなければ


でもなんで?

そっちで決めればいいじゃない

俺は見てもいないのだし、飼うのはそっちだし



そうなのだ

遠隔地にいる俺にわざわざ聞くことでもないだろう?



「いやね、もらってきたのは昨日なんだけど、すでに一日と5時間悩み続けているんだわ」


そういったマイブラザー

名前くらいちゃっちゃと決めてあげなさい!

その間なんて呼ばれていたんだ、その子は!


「いぬ…」


かわいそぉーーー!!


なんで昨日のうちに相談しないんだ、俺に!

一日間、俺に報告がなかったことも嘆く




まあいい、とにかく名前を決めてあげないとね

特徴を教えなさい



マザー「…犬」


それは特徴ではなくて、種別です


マザー「あ、ミニチュアダックス、ほら、短足の!」


それは犬種です!

お前じゃラチがあかない
※↑マイマザーは伝えベタで有名


他の人にかわりなさい


ブラザー「えっとね、目が二つあって、耳がたれてて鼻が長くてね」


知ってる知ってる


ブラザー「しっぽがピンって! ピンって!」


あのなー…


ブラザー「あ、あとね、腹に毛がない!」


他のやつに代われ!!


我が家の会話は基本着地点が遠いところにある

頼みの綱は、ブラザーの嫁さんだけだ


よろしくお願いします、そのコロチンなみにかわいそうな犬の特徴を…


嫁「…黒い!」



……

ダメだ、この家!




結局、いただけた情報は全く役に立たず

そのあとで写メを送ってもらった


が…


黒い!!!



当時の携帯カメラなんて性能がいいわけじゃないからね

黒い固まりにしか見えない

謎の物体がグリンととぐろを巻いて眠っている(らしい)写真でしたよ



こいつにどうやって名前を付けろと言うんだ!

もっといい写真はないのか?



しかしカメラを向ければ、興味で近寄ってきて鼻しか撮れない

しっかり撮れるとすれば、寝ている姿ばかりと


真っ黒であるが故に苦労したことも多かった名付け騒動



結局、精密な確認取れぬままに遠隔地より命名しましたよ


いまでも名前一つで笑いが取れるほどの秀逸な名前のあいつでございます

動物病院でフルネームで呼ばれるとみんなが振り返るほどの名前でございます


気に入ってくれているのかどうかは謎だが…

俺にとっては素敵な出会いとなったあいつ

気に入っている名前でもある



ペット名前は俺が付けた

しかし、ペットの名前ってペットにとってお気に入りかどうか…



一度は本人に聞いてみたいものだ