まずは六歳児の目の前に
本格的に包丁を研ぐ職人を用意します
ものっすごく興味を持ったら黒い人特性あり
職人さんに笑顔で
「やってみるか?」
と聞かれ、物怖じせずに
うん!
と答える
「刃物は危ないからやめなさい!」
と止める親はいない
だから包丁の特性を知ります
こうやって使えば、全く手は切らない
こうやって研げば、全く包丁は切れない
こうやって、両刃
こっちの面を研いで
こっちの面は揃えるだけ
黒い人が一番最初に覚えた包丁の使い方は
どっちかというと持ち方以前に、研ぎ方である
残念ながら、職人さんは仕事なので、子供に職場を貸してくれたりはしないが
俺に包丁の研ぎ方を伝授してくれたのは、グランパである
別に本職の方ではなかったが
彼もまた、包丁を研ぐ職人さんをじっとみつめ
異常なほどに興味を持ち
あまりの熱心さに根負けして
職人さんに教えてもらったのだそうだ
さすが、俺のグランパ
一筋縄ではいかない
さて、包丁は危険ではないと知った6歳児
自分で研ぎあげた包丁の切れ味
試してみたくなるわけだ
運のいいことに
田舎では畑を持っていた
そこで取れた立派な大根
恐ろしい本数の大根
葉っぱの部分は食用にもしたが
他のことにも利用する
餌である
鶏を飼ったこと、ありますか?
はい、あります
15匹ほど…
主に卵目的だったとは思うんだが
何故か我が家は養鶏小屋があった
そこには食欲旺盛なシャクレがわんさか…
シャクレ、けっこういいもん食ってたんだよ
形の悪い野菜とか
大根の葉っぱとか
すぱっと切れる包丁
僕はコレで、お手伝いをするよ
きめっ!
日の出食堂の料理バカではないが
ま、自由に切り込んでよしと許可された食材が山ほどあったので
こいつを鶏がついばみやすいように切り刻む
でかすぎると食いません
食っても、消化に悪いサイズだといい卵を産んでくれません
小さすぎると汁気が出てね
そうすると鶏小屋が一気に不衛生になる
食べきる前にかびてしまったり、虫がたかってきたりさー
けっこう面倒だったんだよ
そんなこんなで鶏の餌作りに必死になっているうちに
けっこう細かいことができるほどに包丁さばきに
ここでお子様は気づきます
たぶん親より上手いはず!
包丁さばきに関しては、負けないはず!
なんて自信家でしょう!
お子様は親に直訴します
食事を作りたい
「いいよー」
放任!
もうちょっと、こう、心配しようぜ?
火は危ないとか、料理は難しいとか!
誰にも見守られることなく、お子様の初めての料理は完成する
ちなみに、作ったモノは炊き込みご飯でした
誰もいないけど
作ってもらったモノは褒めてほしいと思ったらしく
よく近所でなんかあると、グランマが作って近所に持って行っていた炊き込みご飯のおにぎり
コレならおいしくできたら
近所の人にも食べてもらえると思ったのでしょう
姑息!!
黒いよ、この頃から、腹黒いよ!
さて、炊き込むための具材を刻んでいく
刻む
刻む
刻む
お釜に入れて、ピ!
あ、ガス釜でしたよ、当時は
結果、思いの外上手くできました
そりゃー、炊飯器に刻んだ野菜をぶち込めば
あとは炊飯器が調理してくれるんだ
失敗しようがない
干し椎茸の戻し汁と、醤油で風味を付ければそこそこおいしく仕上がるものだ
後で考えると、如何にうちのグランマが手を抜いて近所に配っていたのかが分かる
失敗しないで、なおかつ量が確実にできるモノをチョイスしていたってことだな
さすが、俺のグランマ!
ぬかりがない
そんなこんなで、料理に目覚めた俺!
今では立派な料理好きだが
その影にはけっこうな努力もあった
中でも一番努力したのは、ビデオ録画
おいしい料理を作りたい
料理の種類を増やしたい
この思いから、毎朝の日課が
新聞のテレビ欄にある「料理番組」というカテゴリーに含まれるモノを
一日中録画予約し、それを毎日帰宅して再生するということを繰り返し始めた
なんという、まめな小学生だろう…
おかげさまで
ちょこちょこっと番組を録画しては終了、録画しては終了を繰り返していたため
当時高額だったビデオデッキを何台もダメにした
放任主義のマイマザーも
これには本気で怒りましたさ
そんな幼少期を乗り越えると
ほら、簡単に黒い人の完成です!!
なぜこんな記事を書いたかというと…
それはまあ、このあとに書くだろう記事の伏線だったんだが
つまりはあまりにも記事が長くなりすぎたので
分けてみました!
ということで、そのうちあるであろう後半へ続く…かも???