我が輩はいぬばかである


自覚はまだない



いや


自覚満載だ


いぬばか、イヌ切れ


とうとうきてしまった、いぬ欠乏症



三ヶ月に一回は注入しないと


いぬの幻覚をみる


寝ないから、夢見ないのに、夢に見る!



どうする、俺!


とりあえず、うっとうしぃくらい


わふくりわふくりしても


「いやぁぁぁ」


って言わないいぬ、大募集!



って、そんな都合のいいいぬは、うちにいるあいつくらいだろ?


実家で俺を待って(くれて)いる、最愛のあいつだろ?



よっしゃ、電話じゃ!


テレビ電話じゃ!




もしもし、こちらの要求はいぬの姿確認だけだ


速やかにいぬを画面前に差し出せ



ブラザー「うちに脅迫電話か? いい度胸だな。きさま、何者だ? 相手になるぞ」



いや、あなたとだけはやり合いたくない


口でならともかく

※おいっ!


腕力では勝てる気しねーんだよ、このアホマッチョ!

※マジである



ブラザーの機嫌を損ねたらしいので、低姿勢でかけ直す



えっとぉ、お宅のわんちゃんのご機嫌をうかがいたく…



「あいにくうちには、わんちゃんと呼べる愛くるしいモノはおりません」



いやいや、ほら、よく足にまとわりついてくるアレですよ



「あー、この時期嫌ですよね~。俺ももう、痒くて痒くて」



だれが、蚊の話をしとるか! ベープ使え!


じゃなくて、あいつ


あの黒い、アレです



「あの黒い物体は、現在家を離れ都会の荒波の中に…」



俺じゃない!


つか、おまえも黒いだろ!



「もちろんこちらは黒々細々やっておりますので、ご安心を」



じゃなくて、その黒々のちまっとしたやつを確認したく…


っていうかさ、テレビ電話で電話かけてるんだけど…



「知ってる」



なんで電話を耳に当てるんだ? さっきからきさまの耳のなからしき黒い物体しかみえんぞ?



「…しってる(にやり)」



ぶちっ!



俺の堪忍袋と、携帯の通話が同時に切れた音がなる



あ、しまった


怒りで我を忘れた


いぬにつないでもらわないと、欠乏症が治らないよ~



もう一回、電話じゃ!



ブラザー「自動音声ガイダンスに接続します。コノ電話ハ3.7秒ゴト、ニ、700、円、カカリマス」



高っ!!!!


ブチっ!



俺のいぬ欠乏症は、ある一人の妨害により


現在悪化傾向をたどっている……




敵は、うちにあり!

※ホントの意味で