友人はホルモンが大の苦手



「ほおるもん(すてるところ)だろ?」



しかしお前、世の中にはこんなにもホルモン焼きがブームなんだぞ


なぜ需要を無視して、そんなことをいっていられるのか?




「不況だから、安いものが売れるんだよ」




……一貫してるなぁ


まあ、たしかに焼き肉屋では安い部位かも知れんが



意外とモツ鍋って高いと思うわけで




ということで、


俺が絶賛する都内でも美味しいモツ鍋のお店にそいつを連れていく


九州料理のお店で、料理がいろいろこっていて


本州ではあまり食べない料理なんかも揃ってる



さあ、食ってみろ



満を持してモツ鍋を振る舞う

※別にお前の手柄ではない



ところでそのお店


他のメニューもほんとに充実



熊本名産辛しれんこん


食感が不思議なおきゅうと


あっさりさっぱりのめひかりのから揚げ


そして


博多名物一口鉄板餃子



モツ鍋以外の土地のもの


それがかなり珍しくて、美味しいのは事実



珍しいものというのは、どうしても興味をひかれてしまうわけで…



「モツも食べたけど、美味しかったのは辛子レンコンだなー」



あああ、彼の感動をすりかえてしまった!


俺が食わせたかったモツ鍋の印象が薄れてしまった!




じゃじゃじゃじゃあ、


モツ鍋が美味しいところ行こう!


そこのお店は、モツ鍋以外は美味しくないから!

※問題発言



「えー? もうおなかいっぱいだよ」



許容量の限界だという話が出たところで


友人から電話がかかってきた



いいタイミングだ、合流しようじゃないか!



ホルモン嫌いのそいつの首根っこをひっつかまえて


次のホルモン鍋の店へ移動



三人になったところで、再度モツ鍋パーティー



相変わらず美味しいお店だ


モツ鍋は!

※おいっ!



満腹になったところで


モツの感想を聞いてみた



「モツ鍋のはしごはないわ」



ないなー



彼に貴重な思い出の一ページを刻んでやった