社長はとにかく些細なことでも自分に連絡するように言ってくる人だった


養成所へレッスンに行った際は必ず社長室へ寄らないといけないような雰囲気になってしまい

私は本当に辛かった


もうハッキリ言うと養成所に行きたくなかったのだ


ある日社長から

今日は事務所にくるのか?

と連絡があった


レッスンの日だったから
レッスンが終わり次第行くと返信をした


しかしこの時事件が起きた


事務所へ寄ったら社長は不在だった



そこへお世話になっている事務所の男性スタッフがいたから久しぶりに話をしていた


すると社長が戻ってきたのだが、私が社長の方へ行こうとしたら明らかに怒った様子で向こうに行ってしまった



どうしたんだろう?


と思っていたら社長から
メールがきた


「僕じゃなくてその男性スタッフにアドバイスしてもらえばいいんじゃない?」



・・・・は?


一体なんなんだ?

この社長は・・・


他の男性スタッフと話していただけでこんな風に怒るものなのか?


しかも私は社長を訪ねたが不在だったから

そのスタッフと話しながら待っていただけなのだ



私も馬鹿だから、必死に謝った


今考えるとこちらに非はなく謝る必要など一切なかったのだ


私が必死に謝ったから
調子に乗っただろう


その後やっと許してもらえたがその時も


「別に僕以外を頼ってもいいんだよ。でもそれで上にいけるならね」


と言われたのだ


しつこいし何て嫌な男なのだろうかと思った



この日をきっかけにその男性スタッフだけでなく、マネージャー達とも話すのが怖くて仕方なくなった



一層事務所に行くのが辛くなってしまったのだ


この男は社長の器ではない


ただ自分がチヤホヤされたいだけの子供みたいな奴だと怒りが湧いてきたのだ


不信感の話は続く