Take it easy -2ページ目

Take it easy

サッカー(主に京都サンガ)の話なんか。

$Take it easy

7試合勝ちなしと長いトンネルに入ってしまったサンガ。
この日のスタメンはウヨンに変わって、秋本をアンカーの位置に配置。
中盤の役割分担をはっきりさせる狙いがありました。

中山が中央に入りウヨンが前にでる。
中盤4人のポジショニングの自由度を高め、3人が攻撃にでる。
残り一人の誰かがDFラインのスペースを埋める。

一歩前にチームが進んでいくためにチャレンジしていた事ではあったのですが結果はでず。
守備に意識が残っている分攻撃にも思い切りが出ていない、そんな印象を受けました。

秋本に守備面を引き受けてもらい中山、中村、工藤の攻撃面の良さを引き出す。
チームを元の形に戻し守備面での安定感を出す。
勇気をもって後退する決断。
そういう狙いを持ったスタメンでした。


序盤は好調の熊本に押され気味。
一年ぶりくらいでしょうか?秋本のアンカーに入ってのパス回しと
絶対に失点できないプレッシャーで動きはぎこちなかった。

少しずつ相手を押しこみ始めペースを握り始めますが、
相手の5-4のブロックを手を焼く。
ショートパスの繋ぎはまだまだ調子は上がりませんね。
受けるための動き、裏に抜ける動き、そしてそれに合わせる精度の高いパス。
ポゼッションで相手を動かして崩すというのは難しいです。
まだそこまで調子は戻っていない。
矛盾しているようですが、勝ちを重ねると出来るようになると思います。

そして後半。
駒井からウヨンに交代。中村をFWに。
これが合図となり一斉に前からのプレスを仕掛けます。
後半の半ば、スタミナ的にはきつくなる所でしたが、
選手達は良く走ってくれました。

宮吉の単独のドリブルでの仕掛けを、中村が追い越し、
工藤が押し上げ、中山が詰める。
得点は全員の頑張りから生まれたゴールでした。


一つ勝ち星をあげ、チームの形を取り戻しつつあるように思います。
次は愛媛戦。自信を持って挑みましょう。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(注意)
2012年7月3日現在、京都サンガはちょっと違った事を始めているので
ここに書いている内容は参考程度でお願いします。
どこが変わっているのか探して見るのも面白いかもしれませんね(笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


第一回目は→こちらです。




第二回目はサンガの守備戦術においてSBが果たす役割について説明していきたいと思います。


サンガに攻撃のために人数を多く割り振って相手陣地に迫ります。
そうは言ってもボールを奪われ守備に回った時の備えとして、
ある程度の人数を残す事が約束事としてあるようです。

$Take it easy

このような陣形を取ります。
相手のFWの人数にもよってDF3人だけの場合もありますが、
DFが3、MFが1、この形が基本です。
実はこの形は去年採用されていた3-3-3-1システムと同じ形です。
$Take it easy
3バックの時でも福村、酒井、といったSBの選手を一人組み込んでいたことは、
将来的に4バックに移行する準備とも言える采配だったのかもしれません。


サイドに人数をかけるというサンガの特殊な戦術の中で、SBはビルドアップの起点となり、
中盤のパス回しに加わるために積極的に前に出ていきます。
けれどもSBが両サイド共に高い位置まで上がることはほとんどありません。
逆サイドのSBは守備を意識したポジションを取ります。
攻撃に加わらない代わりに、守備に切り替わった時には大事な役割を受け持っています。


攻撃から守備に回った時の動きを順を追って見て行きましょう。
$Take it easy
サンガのMFがサイドにより、それに対応して相手の選手もサイドに寄る。
敵味方ともに片方のサイドに集まるこの不思議な形も見慣れた物です(笑)

$Take it easy
ボールを失った瞬間、周辺の選手は素早く切り替えてボールを奪い取りに行きます。
ここで高い位置でボールを奪えれば、ディフェンスとしては最上の結果です。



そこで攻撃に移ろうとする相手の選択肢は
・FWにボールをあずける。
・空いているサイドに展開する。
この2つになります。

まず縦にボールを出してきた場合。
$Take it easy
FWにボールを預けようとした場合、MF、DFがカットを狙います。
ボールにきちんと寄せることが出来ていたならは、
ボールの出し所を出しどころを制限させて狙いをつける事は容易です。
またJ2と言うこともあって、無理やりボールをキープしてしまうような強力なFWも居ません。
バキ、秋本、染谷が簡単にやられることも少ないです。

次にサイドを変えられた場合。
$Take it easy
サイドチェンジはサンガの戦術にとって一番の泣き所です。
逆サイドにはほとんどサンガの選手は居ないため、
空いたスペースに勢いを持って前進され、ゴール前に持ち込まれる可能性まで考えられます。

そのため逆サイドのSBはこのボールを常に狙っています。
サイドチェンジのボールをSBの選手が猛烈にダッシュしてカットしている場面を
何度も見たことがあると思います。

カットする所まで行かなくても、
ボールを受ける相手に対してぴったりとマークに付く事が出来れば守備としては成功です。
相手の前進を止めるというのが一番の目的だからです。


$Take it easy

長短に限らず相手の横パスが出るタイミングと同時にSBは守備のために前に飛び出します。
相手の攻撃を開始するポイントを抑えて時間を稼ぐ事ができれば、
他のDF,MFが自陣に戻る時間を作る事ができます。

ボールを奪われ守備に回った時に、相手のカウンター攻撃の勢いを止めるために
最初のディフェンスを行うという役割がSBにはあります。

そのために
・守備への切り替えを常に意識すること。
・横パスをカットできるポジションを取ること。
・スペースを空けることに躊躇する事無く、ボールに寄せることが出来ること。
これらをSBには要求されます。



第3回はSBの攻守の役割のまとめ。です。

たまにはいつもと違うことを。

岡山戦の感想を、頭の中に浮かんだことを、そのままツイートとして流しました。
時々言葉としておかしい散らかった文章ではあるけれども、
その時そのままのテンションを伝える、という事については相応しい言葉かもしれません。


ここからがツイートです。


逆サイドでボールを持ってる時に、反対側のSBがとても高い位置(FWと同じくらい)に取っていて、サイドの狙ってる風に思えたんだけど、なっかなかボールが回って来なくて、ただ居るだけになってたの。それがチームのオーダーなのか個人の考えなのか。

スリーバックの脇を狙うのはセオリーで、充孝がよく流れてスペースに出て行ってたからサイドを狙う意図はあったんだろうけど。岡山のSHがこれまた凄い頑張ってスペース埋めてたんだわ。良く走ってた。

サイドの一方向を狙ってもなっかなかクロスを上げるトコまで行かなかったんだわ。岡山の方の運動量落ちると踏んでたんだけど最後まで良く走ってた。

サンガの戦術は最近ハッキリと変わっていて、それが中山が真ん中に入ってからなんだけど、MFで危機管理が一番しっかりしてる中山を真ん中に置いて、ウヨンに任せっきりだった中央の守備のタスクを中山とウヨンで分担し始めてるのね

中盤で前に出ていくのを前3人限定だったのが、状況に応じてウヨンも上がっていけるようにした。中山のカバーの意識を信頼して。

でも、あんまりそれが上手く言って無いのね。 ウヨンが前に出ていっても、彼の持ち味である鋭い縦パスとかミドルシュートとか、相手のブロックの間で受けるとか、主に前を向いて行うプレーが出来なかった。(´・ω・`)

逆に中山が後ろに居ても、中山の技術、相手を背負ってキープ、ワンタッチでシュートorパスも生きない。サイドに展開するパスとか縦への楔のパスとかが得意な訳ではないから、攻撃は停滞しちゃう。

攻撃に関して言えばSBが両方高い位置を取るようになってる。と思う。同サイド一辺倒の攻撃からもう一歩柔軟な攻めを出来るように、チームのレベルアップを狙っての事なんだと思う。それが今日特に福ちゃんが高い位置を取ってボール必死に呼んでた所。

サイドバックを高い位置に上げて相手のサイドの選手までも相手陣内に押し込んで、素早い攻守の切り替えで常に相手陣内でボールを保持し続けるのが大木さんの一番の理想だと思う。

で、これをやろうと思った時に必須なのが二人のCBなんですね。前線に残っているFWの一人か二人をCB二人でもって完全に押さえ込まないと成立しなかったりする。結構大変。

バキと秋本と染谷とおまけに福ちゃん。今の所、スタメンで出た二人のCBが二人共に良くないと出来ない…(´・ω・`) 今日は秋本が川又によくやられていて、ペースを握れそうで握れなくて。

サンガの目指してるサッカー。難しい。ほんとに難しい。今日の試合で改めて痛感した。

中山のボールタッチが良くなくてついでに良く滑って転んでて、中盤の一人がおかしくなってしまうと、チーム全体のバランスも取るのが難しくなる。そのリスクと引換なのが、全員がぴったりあった時の素晴らしいパスワークだ。

チームのポテンシャルが最大限に発揮された時のプレーはJ1のチーム相手にも十分通用して、打ち負かす事が出来ることは既に証明済みだ。今年のJ2での試合でも、相手を完全に圧倒して精神的にも完全に上回る。そういう試合がいくつかあった

そういう試合を実際に何度も見て、自分の応援してるチームは素晴らしいサッカーしてる。誇らしい。という気持ちを味合わさせて貰ったから、今調子が悪くて勝ちがずっとないんだけど、今のサッカーを安易に止めようとか思わんのね・・・(´・ω・`)

天皇杯を勝ち進んだ時のチームは全てが上手く行ってて、もう二度と出来ない、理想に過ぎない、J2を勝つためにもっと現実的な戦術を。と言われても、自分はハイそうですねと頷く事が出来ないの。