原発が事故を起こしたとき、どう避難したらいいかわかりますか?
愛媛県の方も「原発が事故を起こさないとは言えない」と言っていました。
事故がおきてほしくはありませんけど、備えは大事。
それを伊方町の隣、八幡浜市で実感しました。
松山へ避難すればいいことは分かっていたのですが、実際には…?
コンビニから出ると、町内放送が流れていました。
「原発から放射性物質が飛散し…」
えっ?
「住民のみなさんは一時避難場所に集合して…」
ええっ?
地震なんかあったっけ?事故なの?
そこでおばあちゃんがのんびり座ってるけど?
えーとでも、とにかく逃げないと。
と思っていると「以上で訓練放送を終わります」。
そう、その日は、原発事故からの避難訓練だったのです。
あ~、びっくりした。
報道によると、原発から放射性物質が飛散したという想定は初めて。
一部、道路が地震で通れなくなったことにして訓練したとのこと。
地元の方700人を含む、1万3千人が関わったそうです。
「想定どおりでスムース」という自治体関係者の声がある一方で。
「地震や津波が来たら逃げられない」
「事故が起きたら簡単には帰れなくなる」
という、地元の方の声が紹介されていました。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131023ddlk35040397000c.html
「愛媛・伊方原発:放射性物質放出事故想定 県内初の防災訓練 上関町八島の住民ら35人“避難” /山口」(毎日新聞)
伊方と上関って、30kmの距離なんですね。
もし八幡浜で原発事故にあったら、私はどう逃げるのでしょうか。
一時避難場所がわからないので、とにかく車で逃げるでしょう。
地元の人でも、車で逃げる人の方が多いと思います。
伊方や八幡浜は山と海に囲まれ、避難ルートは限られます。
西には原発があるのでアウト。
車だと北東の長浜か、東の大洲か、南の明浜のほうか。
どの道も片側一車線しかありません。
地震による事故の場合、津波が怖いので沿岸部は通れません。
北東と南もだめ。
消去法で大洲に抜けるでしょうけど、多分大渋滞で足止めです。
そこに放射性物質が…と考えると恐ろしいですね。
風船を飛ばしてシミュレーションしてみなければ。
避難計画は必要なので、意味のある計画をつくってほしいです。
でも。つきつめて考えると、伊方原発事故からの避難はとても難しいことのように思えます。
原発事故を想定するのなら、原発を動かすのはやめてほしいです。
(K☆ブラックタイガー)
