少し前に雨に変わりましたが、東京はお昼前から雪が降っていました
トメ子がショートステイで留守なので、今日も昔話です。
さっき、窓の外から雪を見ていて思い出したのですが、
トメ子がまだ「最近ちょっとおかしい?」ぐらいの頃・・・
ちょうど、今の祖母ぐらいの感じでしょうか?
まだお金も自分で管理し、家のカギも持っていて自由に外出していた頃です。
うちのマンションの目の前、一方通行の細い道路を挟んだ向側に、
小さなお菓子屋さんがあり、その軒先にジュースの自動販売機があります。
トメ子はコーラが大好きで、よくそこの自動販売機でコーラを買って飲んでいました。
その日は今日のように寒く、雨が雪になったりしていたのですが、
ちょうど私が雨の様子を見ようと窓の外を見ると、
上着すら着ず、小銭入れだけを手に、ツッカケを履いたトメ子が、
マンションの入口から小走りで出てきました。
少しボケ始めていたトメ子は、コーラを買いに行くことで頭がいっぱいで、
今が真冬であることも、外は雨が降っていることも頭になかったのでしょう。
そして、外が雨だと分かっても、自動販売機は目の前だし、
元々無精者なので、傘を取りに戻るのが面倒だったのでしょう。
一方通行で車もあまり通らない道路なので、
横断歩道まで行かず、そのまま道路を小走りで渡るトメ子
自分では若い頃のように走れるつもりでも、当時もう70歳手前です。
しかも雨の中、足元はツッカケ。
「危ないなぁ・・・」と思いながら見ていると、トメ子はバタっと激しく転びました
若い子のように咄嗟に手が出ないので、まるでマンガのように、
両手両足を広げた形で激しく倒れたトメ子。
ちょうどこんな感じでした→
たまたま通りかかった親切な若者が声をかけて起こしてくれると、
トメ子は恥ずかしそうに頭を掻くような仕草をしながらペコペコと何度か頭を下げ、
そのまま自動販売機に向かい、コーラを買って帰ってきました。
帰宅したトメ子は、私が転んだところを見ていたとは知らず、
私の顔を一瞬チラっと見ただけで、濡れてしまった服を隠すように、
何も言わず自分の部屋に戻ろうとしたので、「大丈夫ですか?」と声をかけてみたのですが、
「何が?」とだけ言って、そそくさと部屋に入ってしまいました
トメ子の態度も可愛くなくてムカっときたし、
特に怪我もなさそうだったのでその時は放っておいてしまったのですが、
老人はちょっとした転倒で骨折し、そこから寝たきりになってしまうことも少なくないようなので、
今考えると怖いです
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