都内の老人ホームにいるトメ子のお姉さんは、
トメ子以外に身内がいないということで、
いつも介護プランなどの書類はトメ子宛に送られてきます
そして今日また、新しい介護プランや報告書が送られてきて、
トメ子にサインをさせて送り返さなければいけなかったので、
久しぶりにトメ子に字を書かせることになりました
トメ子が書かなければいけなかったのは、名前と続柄。
去年の夏にはまだ名前も住所も漢字で書けたので、
トメ子に、お姉さんの老人ホームの書類で、
実妹であるトメ子がサインをしなければいけないと説明をし、
「ここに名前を書いてください」
と言って書類のサイン欄を指差すと、ヨレヨレではありましたが、
間違うことなく自分の名前を漢字で書くことができたトメ子
「あとは、ココに続柄を書かないといけないので・・・」
と、私が説明していると、
「続柄は何になるのかしら・・・」
「叔母さんから見てだから、妹ですよ」
「じゃあ、ココにいもうとって書けばいいのね」
と言って「女」という字を書き始めたので、「ちゃんと分かるんだ~」と思って見ていたら、
トメ子が書いたのは「妹」ではなく「姉」という字でした
惜しい
「それは妹ではなくて、姉ですね女偏はあってますけど、右側が末ですよ」
「え~?どんな字だっけ・・・・・こう?」
と言って、何を思ったかトメ子は突然、
目の前にあった仏壇にマジックで字を書き始めました
ボケる前は人一倍お仏壇を大切にし、毎日お線香とお経をあげていた人が、
それが仏壇であることも分からなくなっていたようです。
「どこに書いてるんですかそれ、お仏壇ですよ」
「え~~~~?そうだったの?」
「そうだったの?」って・・・
何年も前から同じ場所にあるんですけど・・・
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