敵とのコラボレーション
アダム・カヘンさんのワークショップに仕事の都合で参加できませんでしたので、著書を読ませていただいています。
この本を読み始めて改めて気づいたことは、私は「とても恵まれた環境でお仕事をさせていただいている」ということです。
人事の世界では、
「いかに企業側に有利な仕組みにするか?」
「いかに社員をコントロールして働かせるか?」
「いかに社員を安く使うか?」
というようなニーズが一定割合であるかと思いますが、ここ数年はそういう考えをお持ちの方との接触がなくなりました。
「生きがいラボ」という、人事制度のコンサルティング会社とは思えない会社名のところに、人事制度設計を依頼しようという方々ですから、
お問い合わせをいただく皆さんは、社員さんを大切にしていて、私と価値観が合う方々です。
価値観が合うお客様とのミーティングは、私にとっては本当に楽しい時間で、本当にありがたいと思います。
その一方で、私が提唱している「社員さんに点数をつけない」というノーレイティング型の人事制度は、
本来なら、社員さんが「大切にされていない」組織にこそ導入してもらいたい考え方なのですが、
そういう組織とはご縁がないので、そこにジレンマというか、課題を感じています。
もう一つ、課題と感じていることは、ノーレイティング型人事制度は、規模が小さな組織やスタートアップして間もない組織でも導入してもらいたいのですが、
なかなか費用面で難しいこともあり、それも当社の課題だと思っています。
来年は、起業して10年目になりますので、この課題を少しでもクリアできるような取り組みを始めたいと思います。いろいろご指導いただければ幸いです。