チェロを先生からお借りしている頃から、変えなきゃね、と行っていたC線。
ペグボックスから指板にかかる所で少し切れかかってる。
このチェロを譲って頂くきっかけになった欠けを直して頂いた松本弦楽器さんに持って行くことにした。
この工房の松本さんは、ものすごく魅力的な職人さんです。
ありようというか、たたずまいが自然体で、一見強面だけど、ドシロートの私にも優しくて親切。
前回はプロと思しきお客様が2人、後からプラス1人で、マニアックなチェロ談義を繰り広げる中、接着剤の乾くのを待つ間、耳ダンボできいてたけど訳が分からず、分からないにどうにか理解しようとがんばったけど?マークいっぱいのままで、結局疲れてしまった。
また誰かいるのかな~?とドキドキしながら工房に入ると、今回は私(+娘)だけで、ちょっと拍子抜けしたような、安心したような。
私が超ド初心者であること、弦の交換をお願いしたいこと、弦の種類は先生から松本さんと話し合って決めてもらっていい、と言われたということを伝えて、チェロを渡す。
すると・・・。
「ねぇ、これ弾きづらくない?」
と弦交換と違う話をふられて、ドッキーン。
「え?ひ、弾きづらい!?」
挙動不審に返事をする私。
「うん、指辛くない?」
そういえば、私は他のチェロを触った事が無い。
習う前に買おうと思ってたのに、先生から貸していただけると言う事でその言葉に甘えて、そのまま譲って頂くことになったのだ。
チェロはそれしか触った事は無いけれど、正直指は弦が食い込むくらい力をかけて押さえている。
そういうものなのだと思っていた。
一体何が問題なのかというと、
単純に書くなら、「指板」が下がってるのだそうです。
「指板」って、文字通り弦を指で押さえるための板。
弦のすぐ下に貼ってある黒い細い板なんですけど、あれネックから本体に移ると少し浮いてるんです。
それがネックの変形と共に「下がって」しまったために、弦と板の間が開いて、おさえるのに余計に力が必要になってる状態なんだそうです。
先生もたまに弾くけど、特に違和感感じてないみたいようでしたし、先生が弾く時はホントいい音が鳴るので、何にも疑問に思った事が無かった。
一通り事情をやりとりすると、工房のチェロを触らせてくださった。
「えぇ~私音お聞かせしないといけないんですか~」
やだー!とちょっとゴネると
「適当に鳴らしていいから」
とニヤニヤしながら渡してくるので、なんかよく分からないまま鳴らすと、音はまぁ残念なままなんですけど。
何より、衝撃が走る。
弦が・・・ウソみたいに
かっるーーーーーーい。
やわらかーーーーーい。
なんじゃこりゃ!?
私このブログでチェロこの事を書き始めたばかりの頃、弦をおさえる指が痛い、って書いた。
でも今持ってるチェロ、ポンポンと軽い力で指板に届いてる。
はーーー!?
何が起きてるの!?
あー。指板が近いだけでこんなに違うの!?
私が所有する前からかどうかは、今となっては分からないけど、
とにかくこの指板の下がりを指板で直そうとすると大変らしい。
弦を支える駒の高さを下げて、どうにかできそうとのこと。
でも、松本さんに言わせると、「問題ありすぎ」と言われて、いろんな意味で動揺する私。
「G線が上手くならないんじゃない?」
「・・・それ以前の問題でして~。」
「魂柱もずれてるんだよね」
あー、何かで読んだぞ。魂柱。駒と同じくらい音に影響があるパーツ(だったと後で調べなおした)。
全部を直すととんでもないこと(手間?お金?両方?)になるので、チェロとして最低限しておかないといけない事でとどめておきますと、いうことで話がついた。
弦だけなら一時間もしないうちに終わる話だったけど、チェロは工房の夏休みをはさんで来週の金曜日まで入院することになりました。
入院費用の方も全弦の交換と駒の調整と、魂柱の調整で見積もりざっと3万円となりました。
もー、今朝電気代が予定より6千円安くて喜んだのが吹っ飛んだー。
問題ありすぎ、と言われて、諸々許されるならぜんぶクリアにしたいけど、それはまた追々考えよう。
何せあの弦の軽さの衝撃が忘れられず、松本さんの所から戻ったチェロが弦も新しくなって、どんなことになっちゃうんだろう!?と、1週間後が楽しみです。