ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則/ジェームズ・C. コリンズ

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2年くらい前に一度読んだが、社内の勉強会の課題図書だったので再読。
いま読むと意味を理解しやすくなった内容も増えていた気がする。
■ビジョナリーカンパニーの定義
・業界で卓越した企業
・広く尊敬されている
・この世界に消えることのない足跡を残している
・CEOが世代交代している
・製品やサービスのライフ・サイクルをいくつか繰り返している。(・50年を超える歴史がある)
※すべての項目に当てはまらなくともよい。
■ビジョナリー・カンパニーの特徴
・利益を最大限に増やすことよりも、基本的価値観や目的、基本理念の方が大切。
・基本的価値観は内容そのものより一貫して実践される。
・基本理念は変えずそれ以外のすべてを巧みに変化させる。
・明確・明文化された基本理念は最初からあった訳ではない。
・「社運を賭けた大胆な目標(BHAG)」の使用。
・ビジョナリー・カンパニーは「合う」者にとってだけ、素晴らしい職場である。一種カルト的。
・「大量のものを試し、うまくいったものを残す」種の進化的。
・CEOは社内の生え抜きの場合がほとんど。
「基本理念」の重要性を一貫して説いている。
下記、各章ごとの感想と印象に残った言葉
■第1章 最高のなかの最高
ビジョナリーカンパニーの定義について
①業界で卓越した企業で広く尊敬を集めている、②この世界に消えることのない足跡を残している、
③CEOが世代交代している④製品やサービスのライフ・サイクルを超えて繁栄している。
■第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる ←2章が個人的には一番面白いと感じた。
素晴らしいアイデアや事業プランありきで事業を始める事が必ずしも大切とは限らない。
1つのサービスに拘る必要はない。優れたサービスを生み出し続ける仕組みや組織が大切。
OR(AとBどちらの選択)ではなく、AND(相反しても目指すべきAとBの共存)を実現させる。
■第3章 利益を超えて
株主や利益よりも「基本理念」を優先している点がビジョナリーカンパニーの共通点。
最初から基本理念が明確になかった企業もある。
各ビジョナリーカンパニーにそれぞれの基本理念がある。共通している基本理念はない。
■第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
基本理念以外は時代に合わせて変化していくべき。
ビジョナリーカンパニーは創業時に提供していた商品やサービスは、現在では大きく変化・進化している。
■第5章 社運を賭けた大胆な目標
基本理念を維持しつつ、社運をかける様な大きな目標や挑戦(BHAG)を行って達成している。
BHAGを促して、社員が興奮する仕組みづくりが重要。
■第6章 カルトのような文化
基本理念に合う社員にとって素晴らしい環境であるが、合わない社員にとって辛い環境にすべき。
個人崇拝のカルトではなく「基本理念を維持する仕組み化」と「それを徹底させる文化づくり」が大切。
■第7章 大量のものを試し、うまくいったものを残す
小さな事でも、いくつもテストして、うまくいったものを残す文化づくりが大切。
社員に改善の日常化を推奨している。誤りは必ずあることを認める。
■第8章 生え抜きの経営陣
経営に携わるなど重要なポジションへの人事は基本理念を貫いて行うべき位基本理念が繁栄には重要
GEがウェルチのような生え抜き社長を生み出したような「仕組み」や「文化」は興味深い。
■第9章 決して満足しない
現状に常に満足しない。ビジョナリーカンパニーの経営者は常人でない位自分に対する要求が極めて高い
現状に満足せず成長する為に自社ブランド同士を戦わす仕組みを導入したP&Gの話は興味深い。
■第10章 はじまりの終わり
基本理念の一貫性が何よりも大事であり、矛盾は命取りになる。
印象的な言葉⇒①「時を告げる予言者になるのではなく、時計をつくる設計者になるべき」 ②「ANDの才能」