来年の2016年度の佐渡ロングライドは130キロコースに戻そう。
エイドステーションで美味しいもの食べて、景色の良い場所を満喫したり、写真を撮ったり。
ボランティアの方のマッサージも受けてみよう。
純粋なサイクリングを楽しもう!
(当社費)
今回210キロと言う全てを犠牲にしないといけない(当社費)クレージーな距離を完走出来たらのハ・ナ・シ・・・。
さあ、後半戦だ!
弁当を食べ少し休んで放尿したあと、11:15に両津ベントウステーションを出発した。

誰もが言う。
小佐渡は毎回向かい風にやられる。
勿論私は初めての事。
第五エイドステーションは140キロ地点の多田。
両津から40キロ先と今回一番スパンが長い。
この区間は平坦なルートだと思っていたら意外とアップダウンがある。
そのたびに店長に置いていかれそうになり、申し訳ない。
両津湾内に私達が乗船するカーフェリーのときわ丸が見える。
丁度両津港に入るとこ。
あれに乗って帰んのか。
最もそのときわ丸は、両津~新潟をもう一往復する。
姫崎まではアップダウンはあるもの一応追い風。
ここから向かい風区間である。
向かい風になったり横風になったり斜め風になったり落ち着かない。
追い風になることはないな。
トンネルも前半より多そうだ。
ヘッドライトとヘルメットのテールランプは消すのがめんどくさいので、付けっぱなしになった。
140キロ地点の第五エイドステーション多田到着。
時間は13:10。
店長に言わせるとマズマズのペースらしい。
持ってきたと言うソイジョイを頂く。
このエイドステーションでは腰を下ろして休んだ。
日差しは強い。
アームウォーマーは手首まで下ろしている(カッコわりい)。
さて、長居してると完走出来ない。
そそくさと出発した。
相変わらずの風の影響を受ける区間。
風除けになって頂いてる店長であるが、結構引き離される事も多々あるのであんまし風除けにはならない感じ(情けない・・・)。
コース上には10キロごとに立て看板が立っている。
あと80キロですよ!あと70キロですよ!
と店長。
まだ先は長い・・・。
サイクリストに取って一番のドーピングになると言う沿道のおばあちゃんや子供の声援。
頑張れー!と言う声に、毎回手を降って答えていたが、今年は申し訳ない。
余裕がなく、それが出来ない。
おっかねえ顔のガラの悪いオッサンが歯ぁ食いしばって走ってると思われたであろう・・・ゴメンナサイ。
162キロ地点、第六エイドステーションの小木まではスパンが22キロ。
ただ、足切りがあり15:00までに出走しないと失格である。
14:20頃に到着した。
また店長に補給食を頂く。
放尿だけ済ませ腰を下ろさずサクッとリスタート。
さあ、佐渡ロングライドの一番の難所と言われる山岳区間に挑む。

そして、1日で自身最長の100マイルの160キロを越える未知の世界に入る。
この距離を走った後の激坂エリア。
しばらくすると結構な登坂区間に入った。
ここが、一番ヤベエ所か・・・。
実はここではなくこの先だと知って凹むのはこの30分後・・・。
いくつかのアップダウンを繰り返していたら、右膝に異変が起きた。
痛ぇ・・・。
平地だとどうもないが、登坂に入るとズキズキしてきた。
海抜0の海岸線に降りると・・・その先に地獄が待っていた。
3個ある激坂。
山の中に入り登坂区間に入る。
Z坂より斜度はないが、ダラダラ長い。
そして右膝がヤベエ・・・。
左クリートを外した。
登坂で足を付いたのは久しぶりである。
ハアハア・・・これが佐渡ロングライダー泣かせの、何とか坂か・・。
心臓も脹ら脛も太股も限界である。
そしてこのまま右膝が持つ訳がない。
リタイア・・・?
足切りではない肉体トラブルでのリタイアと言う最悪なシュチュエーションになるのか?
リタイアすると、また来年210キロにチャレンジ?
何ヶ月もまた苦しいトレーニング?
何よりも、自分に勝てなかったと言う悔しさ・・・。
カチッ!
左クリートをはめてペダルを回し始めた。
俺はまだ死んでねえ!!
こうなったらもう根性論・・・星一徹の世界である。
ん?なんか上の方からドンドンと和太鼓の音が聞こえる。
なるほど・・・ピークは近ぇ!
ボランティアと思われる方々の和太鼓が盛り上がっている。
一人、一人ピークに達する事にウォー!っと盛り上がる。
1個目の坂クリアー。
まだ2個ある。
再び海抜0に降りた所が、最終エイドステーションの素浜。
180キロ地点で出走制限時間は16:30。
現時間は16:00ジャストである。
ここを16:30に通過すると、ゴール出来る権利があると言う店長。
ついにここまで来た。
ペースメーカーになって頂いた店長のお陰である。
本当に感謝感激だ。
ここからは自力で十分何とかなるので店長には先に行って頂いた。
携帯電話を見ると・・・
嫁から、大丈夫?とか、無理すんなとか、死んでない?とか何個かメールが来ている。
しょーがねえなあと思い電話をした。
「今何処?もしかしてリタイアした?」
と言うネガティブな嫁。
「現在、最終エイドステーション180キロ地点、ゴールリミット2時間前」
「え~凄いじゃん、リタイアしてなかったんだ!」
不吉な・・。
オレンジを二切れ頂いて、最後のエイドステーションを後にした。
しかし、いきなり2個目の登坂が始まる。
やはり右膝が痛い・・・。
が、右膝は踏み込むより引き足の方がダメージが少ないと気づき、登坂は引き足中心でクリアーした。
海岸線に降りると最後の登坂が始まった。
最後の登坂は山岳ではなく、2車線の幹線道路っぽい先。
店長、この坂は最初の半分って言っていたのに結構あんぞ!
ちなみにこの3個の坂で追い越したのは、自転車を降りて歩いている2人だけ。
色々個人的考えもあるが、登坂では足を付いても歩く事は絶対にしたくなかった。
夏の終わりにある何とかテレビの何とかマラソンの芸能人ランナーみたいにダラダラ歩くのだけは意地でもしない。
(変なとこでひねくれ者の頑固であった)
坂が終わり最後の平地エリアに入る。
お、10キロごとの立て看板だ。
200キロ。
自分で200キロも走ったのか?
少しグッと来た。
あとたった10キロ。
時間は17:00。
リミットまであと1時間。
佐和田の街中に入った。
問題が起きた。
小学生参加者に追い抜かれる。
何ぃ!?
まあ、ここで追いかけて追いぬくほど子供ではないと言うことにして必死でペダルを回す。
あと、少しだよー!
と言う声援が嬉しい。
昨年の130キロの時はこの区間をスピードを緩めて余韻を楽しんだものであったが。
赤信号で停車して、案内のボランティアの人に、ご苦労様ですと言うと、あと1.2キロですと言われる。
トレーニングしてきた事を思い出した。
ゴール手前では沢山の参加者がメンバーを待っているのか、何台も停車していた。
やはり、お揃いのジャージでチーム全員でゲートを潜りたいんであろう。
ウチのチームでそんな事したら私の為に2時間以上も待っていただく事になると思ったら一寸情けない。
クランクを経由して、最後のストレートに入る。
ゲートが見える!
「クロネコさん、おかえりー!」
って言ってくれると思ったが、ゲートを潜る直前にMCが色々注意事項や案内を喋り始めたので、おかえりーコールはそのついでっぽくなった。
何とも私らしい。
夕日の中、17:30無事ゴールした。
もう走らなくていんだな・・・。
肉離れした右脹ら脛が痛んだり、左太股がつりかけたり、右膝が痛み出したりと色々あったが、最後は笑顔でゴール出来たことを色々な人に感謝したい。
特に店長には180キロ地点までペースメーカーになっていただき、二郎系のラーメンでも奢らないと罰が当たりそうである。
またジロリアン店長に戻っていただこう。
ありがとうございました。
さあ、来年の佐渡は130キロだ!
変な気を起こして210キロにポチッとしませんように・・・。