2012年から参戦している佐渡ロングライド。


Cコース100キロ、Cコース100キロ、Bコース130キロと来て、4回目で初挑戦となるAコース210キロ。


いつかは210キロと思い、4年目で初めて未知の領域に足を踏み入れる事になった。


遅い・・・?

決断としては遅い方。


普通は初参戦で100キロか130キロを完走すると、2年目から210キロに挑むのであろう。


恥ずかしながら決断まで時間がかかった。
(全くだぜ)



5月16日(土曜日)

13:00で仕事を終え、荷物のチェックを始めた。

この日と翌日のロングライド当日は、午後ないし夜の仕事は休みの届けを出してある。


16:00新潟港発のフェリー。

時間はまだ余裕がある。


準備を終え、余裕を持って、新潟市西区の職場件実家を14:00に出発した。

新潟港までは昨年同様自走。

先日チェーン周りを中性洗剤でウォッシングしたのでペダリングは実に快調である。


40分で佐渡汽船新潟港に到着。

昨年は一個前のフェリーだったのでロードバイクをバラしている人が沢山いたが、流石にこの時間のフェリーだと輪行の人は少ない。


実は輪行するのは今まではミニベロばっかしだったので、ロードバイクでは初めてである。

何とも奇妙な感じだ。


ロードバイクを担ぎ上げ2階の切符売り場へ行った。

カーフェリー2等船室、2510円、手荷物510円・・・・

何ぃ!?

手荷物運賃510円!?


「昨年までは佐渡が負担してくれたんですけど、今年は自転車の料金、輪行袋に入れても手荷物運賃かかっちゃうんですよ」



・・・、そうなのか・・・。

ここでゴネるほど子供ではない。


ってゆうか、この時点で15:00。

出航まで1時間あるし、改札まで30分ある。

早く来すぎた。


今回のフェリーは旧型のタイプ。

やはり全体的に古く、使用感はあるのも。

昨年は往復新造船のときわ丸だったっけ。

イメージ 1

イメージ 2


空はドンよりとしている。

明日の当日は天気良いらしいが・・・。


船内ではあっちゃこっちゃ行ったりお菓子を食べたり落ち着かない。

一人での航行時間、2時間半は実に暇である。


緊張感と不安で寝れる訳がない。


取りあえず絨毯の上で座っていると

「あ、イルカだよ!」

と海の上を見ていたオバチャンたち。

偶然見れた人からも歓声があがる。


恥ずかしながら他の人達と一緒に窓側に駆け寄った。

しかしタイミングを外した物には、もう手遅れであった。

進行方向に向かい3匹(3頭?)が一気に跳ねたらしい。


あ~、見てかった。



18:30両津港到着。

昨年と違い全く揺れない、順調な航海であった。


さて、ここから佐和田の旅館まで自走である。

両津から本線と呼ばれる国道350号線経由で18キロほど。


しかし・・・

「シャトルバスはこちらですよ」

と、呼ぶ声。


・・・え?シャトルバス出てんの?

18:30着のフェリー対応のシャトルバスは出ないと思っていたのだが・・・。


「スイマセン、予約なしでも乗れますか?」

一応聞いてみたら、OKとのこと。

しかし、ロードバイクは当日渡しとのこと。


うーん、頭の中でシミュレーションしてみた。


この後佐和田の旅館の周辺で夕飯食べる所を探さなければ。

ここは、佐渡。

新潟市みたいに一寸歩けばラーメン屋があるという都合のいい場所ではない。

自転車で夕飯を食べる所を探さなければ。

やはりシャトルバスは断念して自走が賢明だ。


既に陽の落ちた国道を佐和田に向かって走り出した。

18キロほどなんで1時間もかからないはず。


しかし暗い夜道は何かを踏んでパンクしないとも限らない。

ナイトライドは嫌いである。


うどん屋、居酒屋など数件の食べ物屋さんはあったが、ラーメン屋がいいなあ。


しかしない。

とうとう佐和田に入った。


ヤベエ、旅館に着いてしまう。

と、思っていたら直前にラーメン屋さん発見。

慌てて駆け込む。


ふー良かった。

さて何ラーメンがあんだろ?

名物は「亀の手ラーメン」。

フジツボ系の海岸に生息する亀の手。

その濃厚なエキスを使用して、希少食材のため、土日祝限定だとか。

「じゃ、それ・・・」

運ばれてきた亀の手ラーメンは少々海臭いが美味しい。



20:10頃旅館到着。

自転車屋さんチームの人々はもう出来上がっている。
(飲酒)

ってかもう布団に入っている人も・・・。


取りあえず風呂に入った。


二部屋の予約らしく、私は店長たちと一緒の5人部屋の方。


明日は店長が一緒に走ってくれる事になっている。

風除け&ペースメーカーになってくれるので、付いて来れなければ完走出来ないと言う。

入念な打ち合わせ。


思わず130キロコースのイエローのゼッケンのSさんに

「俺のとそのイエローのゼッケン、変えっこしましょーよ」

と言った。

210キロコースのゼッケンは軽薄な色のピンク。


22:00過ぎに、取りあえず布団に入る。


過去このような大会でまともに寝た事がない。

今夜も寝たか寝ねーか、よく分かんない内に朝が来るんだろーなあ。

取りあえず3:00にアラームをセットした。



しばらくすると隣の布団の人が突然道路工事を始めた。

誰かとは、個人の名誉のため、それは伏せておく。

反対側の隣の布団のSさんは耳栓をしたらしい。


なるほど・・・。


取りあえずトイレットペーパーを丸めた物を両耳に入れた。





多分・・・日が変わったら意識が無くなったと思う。