神社に行った。参拝を終えた人々が緑色の細長いはっぱをもって歩いてくる。昨日は6月30日は夏越の大祓だそうで、茅の輪が賽銭箱の前にあった。茅の輪くぐりの順序が表示されている。最初に左に回り、次に右に回り、最後にもう一度左に回って真っ直ぐ輪を通り過ぎると、半年の厄災を払えるそうだ。

 半年の厄災を思い返す。年末にかかった風邪が悪化して正月寝込んでいると地震があった。何となく気持ちが落ち着かず救急センターなどに行くのも迷惑な気がして、放っておいたらさらに悪化した。あまりに咳が酷いのでかかりつけ病院に電話をすると、いま咳の薬が全国的に足りないのでうちは処方箋は出すが、自分で薬局を回らなくてはならないという。そんな気力も体力もないから、「仕方がない、手持ちの市販薬でやり過ごすか」としていたら、とうとう肋骨が痛い。別の病院でやっと診察をしてもらうと肋骨にひびが入っているという。回復までに数か月もかかった。そういえば、かかりつけ医は、熱が出ても「まずは自宅で様子を見ろ」とか「3年以上うちに係っていない患者は新規扱いになるので予約は取れない」とか、これまでのけっこうなことを言っている。と、いま気が付いた。

 夏越の大祓のおかげで「かかりつけ医を変える」決心がついた。あと半年、いい毎日を過ごそう。