THE WEIGHT
僕は生まれて初めて飛行機に乗った。中は思っていたよりも広く、ドリンクバーまである。テンションが上がりまくりの僕は、変な旅客を見つけてはおもしろがったりして、友達とはしゃいでいた。
いつのまにか眠っていたらしく、気付いたら着陸していて、ほとんどの旅客は既に降りていた。着陸の瞬間を体験できなかったのがとても心残りだったが、そん
な事をいっている暇もなく僕は急いで荷物をまとめにかかった。が、多い!多すぎる。こんなに荷物もってきてたっけ?と思いながらも、友達にせかされて強引
に全部かつぐ。
ようやく昇降口へ辿り着いて、いざ降りようとしたのだが...高い。思っていたよりも地上がはるかに下にある。果たしてこの大荷物で無事に降りれる
のだろうか。いっそ思いきって飛び下りようか。そうこうしてモタモタしているとスチュワーデスの人が、気づかってくれたのかレスキュー隊を呼んでくれてい
た。恥ずかしいなと思いつつ、僕は向こうから伸ばされてきたハシゴのような装置に手をかける。なんとこの装置にはベルトコンベアのようなものがついてい
て、自動的に向こうまで連れて行ってくれるようだ。これは楽ちん!と安心して気を緩めていた僕だったが、ふいにレスキューの人から呼び止められる。「荷物
落としてるぞ」と少し怒った口調。慌てて引き返そうとするが、なんせベルトコンベア。うまく戻れない。しかも戻ろうとあがいているうちにまた次から次へと
荷物が落ちていく。結局、落とした荷物をあきらめて、僕はただ流れに身を任せた。