ビジネスの世界では『クラッシュ&ビルド』ということが流行言葉のように言われていますよね。
でも、これってすごく舌足らずだと、僕は思うんです。
僕は、この言葉の本流には、ラインホールドの「ニーバーの祈り」があるんじゃないかな、なんて勝手に想像しています。
ちなにみ、ニーバーの祈りの原文は、こんな文章です。
The Serenity Prayer
God, give us grace to accept with serenity the things that cannot be changed, courage to change the things that should be changed, and the wisdom to distinguish the one from the other.
ラインホールドの弟子である大木英夫さんは、次のように翻訳しています。
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできなものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたえ。
何が言いたいかと言うと、「クラッシュ&ビルド」という言葉には、「とにかく現状を壊して、新しく価値あるものを作りなさい」っていう思惑が、見えてくるんです。
本当は、すべてを壊す必要なんてどこにもなくて、一番大切なことは、「変えることのできるものと、変えることのできないものを識別する知恵」なんじゃないかな、って思うんです。
きっと今の僕のビジネスが、転換期に来ているから、こんなことを考えるんでしょうね。