2021年10月30日








 196回目の釣行






コロナ禍の収束に似て、あの夏のタチウオフィーバーは何処へいったやら。追波の海はいつもの落ち着きを取り戻していた。







朝の車の温度計では3℃。天気予報でも天気がいいぶん、放射冷却で気温が下がると言っていた。もう練炭のお世話にならないと寒くてたまらない。半袖短パンでいたのはついこの間のことではなかったか。テレビじゃスタッドレスタイヤのコマーシャルが流れ、焼石なんかには雪が積もっているのが見える。冬はもうすぐそこまで来ているんだなぁ。






それでも日が昇ると気温はグングン上がり、カッパを脱ぎ、防寒着も、トレーナーにシャツ1枚でいれる程までになった。陽射しが心地よく、まさに小春日和の1日だった。







風も波も穏やかな中、ま、のんびりいきますか、って始めた釣りも、ノンビリというわけにはいかず、朝マズメの青物入れ食いタイム、サバ、イナワラとキャッチアンドリリースを繰り返す。







楽しくて仕方がない。





イナダには、大きくなってまた会おうと再会を誓い、痩せたサバには、苦労してるんだねぇって同情しつつ別れを告げた。デカサバ2、ワラサ級3をお持ち帰り。






でも、楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもの、いつしかアタリは遠のいた。






さて、勝負はここから、マルゴ13としては中表層のタチウオ狙いか底取りヒラメ狙いか・・・・・




どっち?





トリック・オア・トリート




ハロウィンにこじつけてみた。
いたずらかお菓子かどっちにする?
って意味だそうだ。




まさに時期的にはあってるけど




んーーーーー、無理がある。






デッド・オア・アライブ




それほどのもんじゃないし、






やっぱりヒラメか?






でも、パラシュートアンカーも効かないくらい風が弱くてただただ漂うばかり。





水は流れてて勢い曳き釣り状態に。
となると釣れるのは・・・・







ドォーーーーーーーーンッ


と来ました。




マルゴ13にも





待望のサワラどす。





頭が小さくて胴長、実に食べでのあるお魚です。ネット調査によるとスズキ科サバ目だそうで、つまりスズキがお父さんでサバが兄弟ってこと。




ではないですが、ま、近いってことで。身は白身に見えるけど成分から言うとヤッパリサバに近いそうだ。
魚へんに春と書いて鰆なので、旬は春ということになってるけど、それは春の産卵期に岸に近づいてよく獲れるからで、食べて美味しい旬は脂を貯める秋から冬にかけてだ。





サワラの由来は、狭い腹、でサワラだ。サワラを捌くと胴が長いのに腹が短いというのが良くわかる。偉そうに蘊蓄たれてるけどネット受け売りで昨日知っただけ。




狙って釣っちゃないけど嬉しい1尾。





もぅ、今日はこれでおっけ。





11時半で沖あがり。





緊急事態宣言解除で久々帰省中の息子に喰わしてやるとしよう。





前回のヨボヨボサワラとは違い、斑紋もハッキリとしたいかにも食べ頃の逸品だ。きっと旨いに違いない。





ってか予想にたがわず旨かった。




塩焼きにしてもこれまた、





家内が一口、頬張った瞬間、




『んっ』





『美味しい』って













『どうだ❗️』




って声には出さず





ただ、





ニンマリ。







トリック・オア・トリート