今、一番素直に口にしたい言葉。
娘に
ジュンスに
ユチョンに
そしてジェジュンに。
送り出してくれた夫に。
人それぞれなことです。生きていれば、何やかやと
いつの間にか、たくさんのものを背負って、それでも日々倹しい営みを重ねておられ
簡単にその場を離れるわけにはいかない状況や、様々な事情を折り合わせつつ
ささやかな喜びや楽しみに、明日の元気をもらいます。
『行けたらいいなあ・・ でもまあ無理かなあ・・』
頭のどこかに、ずっとかすめ続けていた、ご当地での「エリザベート」の観劇
夢・・ でしたね。ついひと月前まで。
10年前に・・・JYJへとつながる縁を繋いでくれた長女。 当時は高校生で。
ひと月前、「2月の土日、時間空いてる?」とのLINE
理由を聞いてあんぐりこ(笑) ダメもとで夫に「おねえちゃんがつれていってくれるって・・」
夫「いいんじゃない?」 ⇒ このところの私の、義父へのお世話ぶりを見ていて二つ返事っぽくもあり・・^^;
ただ・・ 当日まで、『いつダメになるのかわからない状況』という緊張感とのせめぎ合いでしたが。
出発の日、午前中まで勤務し、夕方の便で渡韓しました。
海外旅行の経験もごく少なく不安極まりなく・・。
羽田から先に出発しその日の「エリザベート」(トート;VIXXのLEOさん)を観て仁川に迎えに来てくれていた
娘の顔を見るまでは緊張の連続でした。。^^;
韓国の友達もご一緒してくれていて、現地での食事を夜遅いながら、おいしくいただきました。
土地勘がないからですね、仁川からソウル市内まであんなに遠いとはと、また新鮮な経験でした。
日本語の堪能なお友達、「お母さんの荷物をもってあげたいです」と。優しいナムジャくんでした。
ありがとう・・・。
次の日、マチネの観劇でしたので、午前中あるところに行ってみました。
ああ、ここが。
土曜日で静かな人通りのないその建物を
感慨深く見つめました。
ユチョンが黙々とお仕事をした場所。
辛いことばかりではなかったと思いたいところです、が、
複雑極まりない思いを抱きながら、自分と闘いながら
世の中の不条理と闘いながら、勤めを果たしてきたと思うと
胸が少し痛みましたが、だからこそ今の彼をより誇らしく思えるというものです。
そしていよいよ ブルースクエアインターパークホールへ。
まで夢と現実の間を行ったり来たりしているようで・・。
現実が目の前に。
オーケストラピットから挨拶をしたコンダクターさん、素敵な女性の方で。
幕が開いてから、あ‼っという間に「エリザベート」の世界に引きずり込まれました。
引き込まれた、ではなく、まさしく『引きずり込まれた』という感覚でした。
言葉がわからないのは想定内で。
以前購入したエリザベートのライブCDを予習してきたことも奏功し
また、アーティスティックな役者さんの表現力を始めとして、舞台芸術、音響、あらゆるものが
「言葉の理解力」の壁など遥か彼方に飛ばしていました。
100年間、エリザベートを暗殺したことへの尋問が続いているという設定も驚きですが
絞首紐を放り投げて真意を説明していくイ・ジフンさん扮するルキーニの毒々しいまでに上手い歌唱力や
霊廟から呼び覚まされたエリザベートに縁のあった人々の強烈な現れ方や
そうしたものが集約されたような、シアトートの圧倒的な存在感と、そのトートがほれ込みすぎてとうとう黄泉の国へ
誘うほどの美しさをもつ「エリザベート」そのものの素敵なオク・ジュヒョンさん・・ 前半の1時間20分が本当に
あっという間に過ぎました。
2012年に出されたライブCDを聞いてきて。
素人でも、ジュンスの声色に、円熟味、巧さと深みが増していることが
十分に理解できました。
おそらく、見得を切るような演技や、体重を感じさせない意中の人へヒタヒタと近づく様だとか
恐ろしいまでの巧さではなかったと思います。
それでもさらに凄いと思わせるのは、ジュンスはあくまでも「カンパニーの一員」というスタンスでいることを感じたことや
役者さんという役者さん、アンサンブルの皆さんお一人お一人が、破壊的な巧さで
「エリザベート」という作品をもって、うねるような勢いで観客を取込み巻き込んでいく、
その表現を支えて余りある、オーケストラの演奏者の皆さんの確かな技術、作品のストーリー性をこの上なく
際立たせる効果的な舞台装置や照明等々・・・。
本当に、あの時代のヨーロッパで起こった一つの物語を、
現実の自分がその場で、ルキーニという語り部による「狂言」を聞いて感情移入しているような、
不思議な感覚に捉われました。
悲劇の果てに、とうとうエリザベートはトートの胸に抱かれ、ルキーニは再び絞首紐を首にかけるエンディングは
涙腺をいとも簡単に決壊させました。
スタンディングオベーションの嵐。
ここまでのクオリティの作品は本当に久しぶりでした。いや、初めてかもしれません。
あのシーンも、このシーンも思い出すと、家事の動きが止まるので(笑)
ほどほどにしてはいますが、今はこうして綴っているので、ある意味幸せな時間です。
(幼いルドルフがベッドで母を思って歌うソロ。泣けました・・。
同じく「裏切者」の烙印を押され、追い詰められた青年ルドルフ王子が、トートのささやきに誘われた果てに
自害するところも、胸が痛すぎました・・)
こうして海外にまで行って素晴らしい作品に触れることができたこと
ずっと何かの縁がつながり、つなげてもらって、そしてその場にいられたこと
全ての縁をつないでくれた方々に心から感謝します。
しかし・・・
誠、噂に違わぬ絶妙な「シアトート」にしばし夢心地でふわふわしました・・・
国と国との関係性では
それはそれは・・ いろいろなことが存在し、
多様化複雑化しております。
ひと言では語れないものがありますが、それでも
私たちに、『明日への元気、幸せな気持ち、宝物』を届け続けてくれている
JYJの三人の生まれた国、暮らしてきた都を体感できたことは、また新たな視点や
これからの人としての構えにも、ある意味少なからず影響をもらえたように思います。
そこで住まう方々は、一様に優しく、親切で、胸の内までは図ることは困難とは言え
陽気で勤勉な方々でした。
(光化門にて。多数の警察官の制服を見ては『3Days』が思い出され・・・)
(明洞の屋台で。おでん、トッポギ、おいしかった!お店のお姉さんがとても優しかったです)
初日に案内してくれた娘のお友達も、娘を「ヌナ」と親しみ込めて呼んでくれていて
文化や国情の違いも、腹を割って語り合うとのことでした。
困難なことは山々なれど、人が人を愛し、親しむ事、小さな確実な一歩の現実を
これからも大切にしていくこと。
そんなことを改めて感じた3日間でした。
日曜日の朝の便で帰国。
見まわした仁川空港、そうだそうだ、ここで「ONLY ONE」を撮ったのねと
一人、マスクの下のおくちはほくそ笑んでいました・・・
心を込めて・・・
ありがとうございました。
ジェジュンの「Reunion」ライブのDVDの発売や日本ツアーの報せも
今日届いたばかりの、進化度合いがMax極まりないユチョンの日本ツアーのポスターも
一頃の、有形無形の圧力と闘っていたころが懐かしいとさえ感じる程、
胸の躍る「幸せな贈り物」です。
(画像おかりしました)
また明日から、めまぐるしい現実の日々ですが、
どうにかこうにか、笑顔を忘れずに乗り出していけそうです。
待ってるよ、そして
また、
「ありがとう!しあわせだよ~~!」と
言わせてくださいね。
新しい3人の写真がまた
近い将来、飾れますように・・・。










