「生きる」ということ。 | Picture of " SOULMATES "
     
     
     
     

     

     

    生きる

    谷川俊太郎

     

    生きているということ

    いま生きているということ
    それはのどがかわくということ
    木もれ陽がまぶしいということ
    ふっと或るメロディを思い出すということ
    くしゃみをすること
    あなたと手をつなぐこと

    生きているということ
    いま生きているということ
    それはミニスカート
    それはプラネタリウム
    それはヨハン・シュトラウス
    それはピカソ
    それはアルプス
    すべての美しいものに出会うということ
    そして
    かくされた悪を注意深くこばむこと

    生きているということ
    いま生きているということ
    泣けるということ
    笑えるということ
    怒れるということ
    自由ということ

    生きているということ
    いま生きているということ
    いま遠くで犬が吠えるということ
    いま地球が廻っているということ
    いまどこかで産声があがるということ
    いまどこかで兵士が傷つくということ
    いまぶらんこがゆれているということ
    いまいまが過ぎていくこと

    生きているということ
    いま生きているということ
    鳥ははばたくということ
    海はとどろくということ
    かたつむりははうということ
    人は愛するということ
    あなたの手のぬくみ
    いのちということ

     

     

     

    あい 
    谷川俊太郎
     
     
    あい 口で言うのはかんたんだ
    愛  文字で書くのもむずかしくない

    あい 気持ちはだれでも知っている
    愛  悲しいくらい好きになること

    あい いつまでもそばにいたいこと
    愛  いつまでも生きていてほしいと願う事

    あい それは愛ということばじゃない
    愛  それは気持ちだけでもない

    あい はるかな過去を忘れないこと
    愛  みえない未来を信じること

    あい くりかえしくりかえし考えること
    愛  いのちをかけて生きること
     
    (「みんなやわらかい」より)
     
     
     
     
     
     
    ことばがみつからないなか
     
    今日のさよならのたよりのおくりぬしさんは
     
    こころを生かすことを
     
    えらんだのでしょうか・・・
     
     
     
     
    でも
     
    その身が、みえない、体温が伝わらないということを選ぶまでに
     
    どれほどの果てない葛藤や苦しみがあったのか
     
    想像を絶します
     
    『人はその人の寿命で天に召される』との言葉もありますが
     
    『自死』はこの上なく
     
    そこに至るまでの本人の苦しみの深さや残酷な現実や
     
    そこからの残された家族や身近な方々の途方もない悲しみを
     
    感じさせるものだと思います。
     
     
    「生きる」という
     
    時として「死ぬほど苦しい」という瞬間をもたらすことがあるもの
     
    決して他人ごとではない一つの現実として受け止め
     
    「生きてゆく自分」をほんの少し俯瞰で自分を見つめるために
     
    先の二編の詩をおかりしました。
     
     
     
     
    SHINee ジョンヒョンさん
     
    心よりご冥福をお祈りいたします。
     
     
     
    2008年韓国デビューなら
     
    それまでの練習生の頃やその後の活動期間
     
    ジェジュンたちの軌跡をどんなふうに見てきたかな・・・
     
     
    ふとそんなことを思いました。
     
     
     
     
     
     
    ジェジュンの「あい」の朗読が
     
    ときどき無性に聞きたくなります。
     
     
     

     


    (CR; AngelWing さま)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    最後に・・・

     

    綺麗ごとでは済まされない

     

    かの国の芸能界、某大手事務所の運営の在り方

     

    人を「商品」と言って憚らない

     

    それが「普通」の感覚になってしまっていることの現実も見据えつつ。

     

     

    死んでしまっては駄目なんですよ・・・

     

     

     

     

     

     

     

     

    大切な人たちが

     

    明日も、たとえ一日1回でも心底笑って

     

    食べ物がおいしいと感じられて

     

    そしてすこやかに眠れますように。

     

     

      
     
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