「求めない」 と



時には 自分に言ってみるだけでいい と




詩人の加島祥造氏は




著書の中でおっしゃっておられます。





人間はどうしても



求めてしまう存在




それをよく承知の上での



「求めない」ということ





ほどよいところで止めること





「あらゆる生物は求めている


 命 全体で求めている


 一茎の草でもね。でも、

 
 
 花を咲かせたあとは静かに


 次の変化を待つ。


 そんな草花を少しは見習いたいと、


 そう思うのです」


 (「求めない」巻頭文より)





長府毛利庭園の梅の開花の便りが届きました。




この寒風の中




自然の摂理に 粛々と従い




与えられた命の営みを




ただ 無心に紡いでいく




そんな花を見て




自分の小さな存在を




思い知らされます。





いつも




我欲に負けそうになったときに




「何様? 私も自然のごく一部なり・・」と





空を見上げ



足元の 小さな草に目を向け




冬の 冷たくも 清々しい空気を




胸いっぱいに 吸い込むようにすると





ふわっと




微笑みが浮かんできます。








明日も そんな風に





自分の 役割に 粛々と向かう




小さな梅の花のように





生きられるといいなあ・・・












(画像をお借りしました。尚、この度の開花の画像ではございません。)