あれから・・・


一週間。



残されたご家族は きちんと食べられて 眠れているのでしょうか




別件・・・



今日



戦場ジャーナリストの山本美香さんとお父様が



無言の対面をされたとの報がありました。




常に



極限の状態で 最も辛苦を強いられる



弱者の側に立ち、優しい視線と共に



その状況を作り出してしまった不条理への



冷静で痛烈な視線で、事実を伝え続けた方だったとうかがいました。




人間は簡単につぶれない 底力のようなものを持っていながら




唐突で 残酷な事実の前では



あるときは 一瞬にして



ほんの数秒前まで 煌かせていた命が



星になることも あり・・・。





怒りをどこに向ければいいのか




事情が複雑であればあるほど



思考は混乱します。




・・・そして、立場の弱い人たちが



黒いベールをかけられてしまって



声すらあげられないこともあり・・・。




ホントニソレデイイノ?



ショセンタニンゴト?








自分がどのように生きていくのかを




「教えられた 学んだ」 と



感じるかどうかは 


その人の人としての「構え」によるのだと思う。






今日耳にした話



阪神淡路大震災のときに



倒壊した家屋の下敷きになって


12時間後に救助にきた自衛官にかろうじて助けられた


当時9歳の男の子が



強い志とともに成長し


東日本大震災の被災地で


懸命に救援活動をする 


自身も自衛隊員となられたその姿がありました。



恩人との対面で


清新なまなざしと佇まいで


深い感謝の気持ちの込められた敬礼をし


「あのとき助けていただいたおかげで今の自分があります。

今後も精一杯、大変な思いをしている方々のためにつとめたいと思います」とのような


言葉  命をつないだ言葉に


涙を止められなかった・・・。



そういえば


娘が進学先のご縁をもとに



日赤石巻看護専門学校の学生さんや教官の方の


震災直後のすさまじく生々しい体験談を聞かせていただいたとのことを


先日夜遅くまで聞きました。


そのお話はこの3月、当時の2年生が3年になり、仮校舎で


卒業式を迎えたとNHKのニュースで見たのですが


涙ながらに当時の話と、これからへの強い決意を語る


学生さんのことを思い出しました。



校舎は根こそぎ津波にのまれ


命からがら高みへ避難し その途中で体の状態の良くない方を支えながら逃げ、


同じように高台の小学校へ、避難してきた1000人余りの方々の中には


けが人や、低体温症に陥っている方も多かったとのことでした。


極限の状態においても、自ずと自分の役割を認識し


無我夢中で冷え切った患者さんの体を一晩中さすり


実習ででしか行ったことの無かったトリアージを


教官の看護師の方と次々と行い


患者さんの暖をとるために (暖房はありません)


校舎内のカーテンや 小学生の体操服や


使えるありとあらゆるもので体をくるみ


不眠不休の看護活動を3日間つづけ


ようやく救助や救援物資が届き始めました。


そして、状態の厳しく不安な方も多かった中において


一人の死者も出さなかったとのことでした。


その間看護学生のみなさんが口にしたのは


ひとりわずか100~200CC程度の水のみだったとのことでした。


「命を救うために」


自己の役割への自覚と責任感という言葉さえも感覚としてのみ意識して


まさに全力で命を守りきった、




そのような話を


「軽くあつかわれた命」の事実と前後するように聞き



目を閉じて  深く息をしながら



自分に問うたのでした。



小さな一個の人間


何の権力も財力ももたない


一般的な小市民である自分に



できることってなんだろう。



まさに信じられないようなことが 日々起っている中において


自分の力がなんの役に立つのだろう・・・。




考えることをやめないこと


真実はどこにどのように存在するのかを


冷静さをもって多面的に考察し


行動の糸口が見えたらたとえ小さくとも実践すること


そして、丁寧に振り返り


人様との対話を大切にし


次の世代の子達へ 信念をもってわかるように伝えること。




・・・3人のわが子たちとそれぞれ一人ずつ



特に肩に力をいれることなく 



淡々と時に熱く


今 ここに綴ってきたようなことを


事実から目をそむけることなく



穏やかに話す時間を持つことができたのは



とてもありがたかった


この夏の一つの思い出です。




最後にもう一つ 印象的な言葉を



ロンドンパラリンピックの陸上代表選手の


土田和歌子さんが挨拶のなかで使われた言葉です。



“「克己復礼」の精神で競技に臨む ”


克己復礼(こっきふくれい)

己に克ち礼に復る。
自分の良心、理性に従って様々な欲や私心、煩悩を省き、それによって精神全体の調和へと復ること。
人間がその人格を高めるための手段。
孔子の説く礼は一般にいわれるような社会の規範や規則のような表面的なものではなく、真の意味での礼である。
礼の本来の意味は「心から自ずと生ずる自発的規範」であるということが重要なのであり、これは私欲に覆われぬ心、即ち良心と一である。
また、己に克つとは欲や私心に克って本来の自分に復ることをいう。
単に世間の規範に従うというだけならば、外にあるものに従うだけのことであるから、己というものは少しも必要はない。
だが、真の意味での礼に適うということは、確固たる自分というものを持っていなければ決して為すことはできないのである。

出典・参考・引用
孔子「論語」顔淵 (「四字熟語図書館」より)






清廉潔白に


前を向いて生きていきたい



人の痛みに寄り添うことを 呼吸をするように実践していきたい




間違えたらきちんと謝る姿勢を 呼吸をするように持ち続けたい



自分の欲求や 主義主張を通すことに



立ち止まって考える姿勢を持つことを やめたくない




それはおそらく


自分自身とのたたかい



己に克つ  そのための真摯な努力を続ける




その姿勢を 次世代の若者達は必ず見ていると思います。






ほう・・・。ゆっくり呼吸して。







上海にいる大切な彼の 楽しそうで幸せそうな様子が伝わってきましたね。



少しこわばった こころとほっぺを


おかげさまで やわらかくしていただきました^^*




笑顔でいられてよかったね。


ほんとうに・・・。





今日は少し硬い記事になってしまいましたが^^;


昨日見つけた


この夏に創刊された(ような雰囲気の)


「韓国ミュージカルガイド」という雑誌に


エリザベートの特集がありました。


すてきなテキストでしたので


明日にでも紹介させてください。



もう見られた方もいるかもしれませんね。





話が逸れちゃいましたが



明日もどうか どうか



皆様が笑顔でいらっしゃいますように・・。