今回もなかなか経済的な話。
僕たち日本人にとって「インフレ」という言葉は、
耳に心地良い響きをもたらします。
インフレなら景気良くて皆幸せだよね~、
というイメージがありますが、
果たして本当でしょうか^^;?
~インフレで得する人、損する人~
インフレとは「お金の価値が低く(物価が高く)変化している状態」のことですが、
これによって「得」と「損」が発生します。
得するのは、「借金して資産を購入した人」
損するのは、「貯金した人」
です。
借金した人は、インフレでお金の価値が低くなるため、返済が楽になります
(インフレにより給料は上昇します。また、購入した資産をインフレ後に売却すれば、元の値段より高く売れます)。
貯金した人は、インフレでお金の価値が低くなるため、
インフレ後は以前買えた物が買えなくなります。
(例:以前100円で買えたリンゴが150円に値上がりする。)
~大きく見れば、全世界総インフレ~
長いスパンで見れば、
全世界で圧倒的にインフレしています(下図参照)。

インフレ率の世界平均はずっと5%~30%の間を推移しており、
かなり激しいなぁという印象を受けます。
(一度もマイナス(デフレ)になっていません。)
日本ではバブル崩壊以降、激しいインフレとは無縁なので、
インフレの恐ろしさをイメージしずらいかもしれませんが、
極端な例として、
1988年のアルゼンチンでは年率5000%のハイパーインフレが実際に起こっています。
年率5000%インフレというのは、
「去年100円だったリンゴの値段が、今年は5000円になりました」
「老後資金で1億円貯金したのに、一年後、実質的な価値が200万円になってしまい、生活出来なくなりました(泣)」
という状態です。
やばいですよね^^;
~なぜ、皆インフレしまくっているのか?~
日本では一般的に「皆がお金を使えばインフレになる」と言われていますが、
それは表面的な話です。
インフレの根本的な原因は2つ
・物不足
・お金の流通量が増えること
です。
物不足は、主に戦争による破壊行為が原因です
(作物の不作や独裁政権の政策など、他に様々な原因がありますが…)。
お金の流通量増加は、中央銀行による紙幣の発行(お金を印刷すること)が原因です。
何十年もずっと戦争している国は少ないので、
インフレの一番の原因は「中央銀行による紙幣発行」です。
中央銀行は、紙幣(お金)を発行(印刷)し、
国に貸します。
国はそのお金で公共事業などを行い、
世の中にお金を流通させるのです。
何もない所からお金が生み出され、そのお金が世の中に流通するので、
世の中全体のお金の量が増えます。
物の量は同じなのに、お金の量が多くなったら、
当然お金の価値は下がりますよね?
これが世界共通のインフレ原因です。
~中央銀行によるインフレは、価値泥棒です~
中央銀行の凄い所は、
「何もない所からお金を生み出しても犯罪にならない事」
です。
(普通の人ならもちろん「偽札を作った罪」で逮捕されます。)
「紙幣発行」は中央銀行の仕事なので別に良いのですが、
「何もない所からお金を生み出す事」の弊害は「お金の価値が下がる事」
つまり、価値泥棒です。
泥棒の加害者は「中央銀行」
被害者は「国民」
です。
加害者は国家権力を持っているので、
これは「泥棒」ではなく「税金の徴収」と言い換える事が出来ます。
所得税や消費税、住民税などの税金は目に見えますが、
インフレによる価値泥棒は「目に見えない税金(隠れた税金)」なのです。
*詳しくは「マネーを生み出す怪物~連邦準備制度という壮大な詐欺システム~」エドワード・グリフィン著 を参照。
だから、やたら紙幣を発行して「インフレ率を2%にして経済活性化しよう」という考えにも、
僕は違和感を覚えます。
インフレ率2%というのは、
貯金した「100万円」が「実質98万円」に目減りするって事ですからね^^;
なかなかつらいものがあります。
~無理にインフレさせない方が皆幸せです~
日本人はとても貯蓄家で、
一人当たりの貯金額でも世界トップクラスです。
(アメリカからものすごい搾取を受け続け、中国や韓国からも金銭せびりを受け、エネルギー資源もほぼない環境下でのこの結果は、すごいと思います^^;)
そして、日本人は資産を「現金」の形で持っている人が多いため、
インフレすると資産価値が下がり、困る人が続出します。
世界一税金が高いのに、さらにインフレという隠れた税が加わってしまうと、
さすがの日本人もへこたれてしまう、と僕は思います。
(スウェーデンの税金が一番高いというのは間違いです。マスコミによる印象操作ですね^^;)
インフレで見かけのGDPを増やすより、
価値を生み出す仕事に専念した方が実質の経済は豊かになるんじゃないかなぁ、と思うのです。
デフレだろうと、GDPが下がろうと、国民が豊かなら、
それが一番良いのではないでしょうか^^