こんにちは!マックです。

超体調不良で話なんてまともに書けていないのですが、本誌読んだらもうもうもう・・・!

悶え死ぬ勢いだったので、ちょっと書き出してみたのでした。だから超絶短いっす。←



うーん・・・

若干のネタバレを含む可能性があります。

(ほんとーにかする程度だとは思うんですけど)

でも綺麗まっさらなお気持ちでコミックスになるのをお待ちのお嬢様は、この記事ではこちらでばっくぷりーずです。



なーんでもいいよ!どんとこーい!って仰ってくださるお嬢様方はどうぞ、この先もお付き合いくださいませ。




本誌には全く関係ない場面(成立直後・コーンバレも済)ですが、今月号のとある場面が関わってきます。

なので若干のネタバレアリです。

ご注意くださいませ。






つか、こんな短編書く暇あるなら本誌感想上げろよって話ですよねー。←













゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




「ねえ、最上さん。もう名前で呼んでいいんだよね?」


突然何かを思い出したかのように視線をさまよわせた蓮は、一瞬の後キョーコを真っ直ぐと見た。

総ての想いを打ち明け合い、たった今から恋人として「付き合う」事になった展開に付いていけず・・・

いまだ蓮の隣で目を回していたキョーコは「ふえっ?」と素っ頓狂な声を出した。


「な・・名前ですか?」

「そう、名前。」

「なまえ・・・?」


はて、この人は何を言い出したんだろうか。

今だって自分の名前を呼んで、敦賀のるつぼでぐるぐると激しく翻弄されている自分を呼び戻したではないか。



キョーコの頬はまだ少し赤みを帯びてはいるが、考えている事はその頬に書かれているかのごとく見事に表情に現れていた。

蓮の言う「名前」を全く理解していないきょとんとしたキョーコの顔を見て、蓮ははぁ、と一つ溜息を吐いた。


「名前。晴れて恋人になったわけだし、もう『敦賀蓮』でも呼び捨てにしてもいいよね?」
「呼び捨て・・・あ。」

「覚えてる?一度『コーン』として会った時に君が言った言葉。あれは結構傷付いたんだよ・・・」

「えっ、えぇ!?いえ、だってあれは、本当に敦賀さんの声と容姿を借りた『コーン』だと思っていたからで・・」


昔、グアムで『コーン』と再会した際に呼び捨てOKを出したにも関わらず、蓮の声に「キョーコ」と呼び捨てにされる事を瞬時に想像したキョーコはその場で即ストップを出していたのだった。



あの頃はまだ、この想いが届くなど・・・

ましてや実る事など、一生ないと信じていたから―――



「だからもういいよね?キョ・・・」

「はわわわわっ?!ま、待ってください!ちょっと待って!!」

「・・・今度は何で・・・」


あの時言えなかった名前を口にしようとした瞬間に再び凄い顔をしたキョーコに止められて、蓮は一気に不機嫌になった。



晴れて恋人になったし、まだ他に何を待つことがあるのか・・・



キョーコの答えによっては、暫く名前を連呼し続けると言う羞恥プレイに出てもいい。

そんな、キョーコが蓮の本心を覗けたら今すぐここから逃げ出しかねない怖い考えが蓮の頭を占拠するが、キョーコの返事は彼の全く想像しないものであった。


「あ、あの・・心の準備が必要なので・・・」

「・・・?名前を呼ぶだけなのに?」

「必要なんです!だって・・・だって、敦賀さんに「キョーコ」って呼ばれるって想像するだけでも、心臓が止まってしまいそうで・・・」


そう言って真っ赤になった顔を恥ずかしそうに両手で覆ってしまったキョーコを見て、蓮まで思わず頬を赤くした。


(なんだ・・・)


蓮も、夢の中で何度キョーコに「蓮」と呼ばせただろうか。

総てを打ち明け、受け入れてもらえて「コーン」と呼ばれる事を妄想しただろうか。


たとえ叶う事がないとわかっていながらも、夢の中で呼ばれる自分の名前は甘く切なく心を打ち、名前以上の価値を感じて心底嬉しくなった。


彼女も今、そんな気持ちなのだろうか?

自分と同じ気持ちを持ってくれた事に、蓮は脳天から痺れるような幸福を感じた。



ギシリ・・・とソファーの音を立て、恥ずかしがって顔を隠してしまったキョーコの方へと体勢を変える。


「キョーコ。」

「・・・っ!」


びくりと体を震わせ首まで赤く染まっていくのを見ると、蓮は口元に笑みを浮かべ、更にその名をキョーコの耳に届ける。


「キョーコ、ねえ・・顔を見せて?」

「だっ、駄目です!」

「どうして?」

「だって絶対変なかお・・・」


ふるふるふると首を振り拒否の姿勢を見せる初々しい恋人に、蓮はソファーの背もたれへと腕を伸ばしキョーコを囲う姿勢になった。


「キョーコはどんな時でも可愛いよ?」

「でも・・・」

「キョーコ・・顔、見せて?」

「お、落ち着くまで待ってください」

「待てない。」

「なっ・・・!?」


自分の知る「紳士な敦賀蓮」らしからぬ返事に一瞬の隙を突かれ、キョーコは力の緩んだ腕を蓮に取られてしまった。

真っ赤な顔を蓮から隠す手段を失ってしまったキョーコは、口元をはわはわと震わせながら俯く。


そんなキョーコの旋毛に、蓮は愛おしげに口付けを贈った。


「もうどんなキョーコも見逃したくないんだ。名前を呼ばれて、どんな風に応えてくれるのか・・・」

「・・・敦賀さんを、がっかりさせませんか?可愛くない反応しちゃったりとか、つまらなかったりとか・・・」

「そんな事絶対にないよ?だって、キョーコだからね・・・」


ひとつ、またひとつと唇を落とす場所を下げていくと、その度にふるりと小さく反応を返してくれるキョーコが可愛い。


つまらないだなんてとんでもない。

蓮にとって、「キョーコ」と言う人間に・・・「キョーコ」と言う名前自体に素晴らしい意味があるのだから。


「キョーコ・・・キョーコ・・・」

「あ、あんまり名前呼ばないでください。恥ずかし・・・」

「それは無理。ずっとずっと、呼びたくて仕方がなかったんだ。」



そう、あの夏の日からずっと―――

この日を待ち焦がれていたんだ。



蓮は、ありったけの想いを込めてその名を呼んだ。



「愛してるよ、キョーコ。」








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突発クオリティ&頭が働いていないので、いつか手直しするかも・・・?


もうね、スキビ大好きだよー!!