一人こっそり蓮誕プレゼンツ。
当日ですね、おめでとう蓮さん!
今年こそきょこたんをモノにできるといいよね!w←
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「先に寝室に行っててください!」
食後の一息を入れる間もなくそう言われて、ぐいぐい押しやられたベッドの上。
やる事のない俺は、ベッドボードにたまたま置いていた台本を読みながらキョーコを待っていた。
「最高に甘い『I LOVE YOU』はベッドの上で」と、自ら指定してしまった為の結果ではあるのだけど・・・
キョーコは結局何を用意してくれたのだろうか。
色事に疎いキョーコにもわかるように「ベッドの上」とは言ったものの・・・
「甘い」をどう解釈したかで、用意してくれるものは変わるだろう。
純情キョーコがいきなり下着姿・・・なんて事は、期待しすぎだ。
でも、もしかしたら今夜のお誘いは、キョーコの方からしてくれるかもしれない・・・
いや、それも考え過ぎだ。
がっかりしないようにと、色々シチュエーションを考えては期待しすぎないように予防線を張る。
最終的に、等身大のキョーコチョコが出て来たら笑って全部食べられるだろうかと、そんな内容にまで発展した頃、ようやく寝室のドアが開いてキョーコが入ってきた。
「あの・・・小さめですけど、ケーキ作ったんです。」
おずおずと歩み寄るキョーコは、先程までとは違う白いミニワンピースを着ていた。
白いシフォンの裾が、すらりと伸びた腿をふわふわ揺れて隠している。
抱えられた小さなホールケーキは、キョーコの服に溶けてしまいそうなクリームの白といちごの赤がきっぱりと別れていて、シンプルながらも美味しそうだ。
小さなホワイトチョコのプレートには、「Happy Birthday Ren」の茶色い文字・・・
「あの・・・はい、あーんしてください・・・」
ベッドに腰掛けて待っていた俺の前まで来ると、キョーコはいちごとクリームを乗せたフォークをすっと差し出した。
想定していたシチュエーションの中にはかけらも存在しなかったこの状況に、俺は盛大に固まるしかなかった。
「え、何かおかしいですか!?甘いで単純にケーキ作っちゃってすみません・・・でもクリームは甘くなりすぎないように調整したんですけど・・あ!こっ、このワンピは一番お気に入りのやつだったんですけど、変ですか!?」
俺が黙ってしまった事で不安になったキョーコは、何がいけなかったのかと必死で原因を探っている。
ケーキを持ったままオロオロする姿もやっぱり可愛くて、クスリと笑いを漏らすと「やっぱり何かが違うんですね!?」と涙目になってしまった。
「違うよ、キョーコが一生懸命考えてくれた、最高に甘い『I LOVE YOU』なんだろう?嬉しいよ。」
「でも・・でも敦賀さん黙っちゃったから、何かおかしかったんですよね?」
「うーん、おかしいわけじゃないんだけど・・・」
キョーコの手からそっとケーキを奪い取るとサイドテーブルの上に置き、キョーコをベッドにころんと転がした。
この動きを予想していなかったらしいキョーコは、小さな悲鳴をあげながらポフンと素直にベッドに身を落とす。
そうしてびっくりしているキョーコの口に、ケーキからさっと取った白いプレートをはむっと銜えさせた。
「ふむっ・・・」
「はい、これでもっと甘くなった。」
白いシフォンのミニドレスが生クリーム代わり。
手足に施された濃いめにグラデーションするピンクネイルがいちごの役割。
キョーコの作ってくれたケーキが美味しいのは絶対だけど、それよりももっと美味しそうなケーキが目の前に出来上がった。
「ほ、ほんなんれあまふなふんれふは?(こ、こんなんで甘くなるんですか?)」
律儀にプレートを銜えたままもふもふと喋るキョーコの口元から、パキンとプレートを折り取る。
「ん・・・美味しいよ?もっと食べていい?」
「・・・敦賀さんが、そうしたいのなら・・どうぞ・・・」
言葉の裏にある意図を汲み取ったキョーコは、顔を真っ赤にしながらも、珍しく俺の言葉に素直に頷いてくれた。
それは、愛が溢れる魔法。
いつも自分の想像を超えていく君が可愛くて、総てが愛おしくて。
一挙一動に目が離せない。
一分一秒、瞬きするのも惜しいほどに気持ちが溢れて止まらない。
「じゃあ、いただきます・・・」
作ってくれたケーキは、夜明けのコーヒーと共に食べよう。
最高のプレゼントを頂いた後に―――
*スキビ☆ランキング *
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ギャグバージョンはやっぱり「これ、どうぞ」と差し出される等身大キョーコチョコでしょう!
それは文章ではなくイラストで描いてみたかったけど・・・
画伯にそれを求めてはいかん!(つまり無理でした。皆さんの脳内で具現化してください。←)
プレートお口でぱっきんシーンを書きたいが為に、今年の蓮誕はこれに決まったようなものです。
最高に甘い・・・誕生日になってればいいな♪
本誌もはようくっついてくれ・・・!