こんばんはー!

子供達が中耳炎&腸炎でぶっ倒れた為、リアルでマジ沈没中のマックです。

いや、今はもう元気になって家の中が凄い事になってるのですが…ひいぃぃ((((((ノ゚⊿゚)ノ



さてさて、今夜は捧げ物の公開です。

「ねこぶろぐ」のねこさん  が体調を崩されている時に街で話をして、「じゃあお見舞いにそのネタで蓮キョをプレゼントしますよー!」と言ったものの…

ええ。かなり前の話なので、ねこさんは既に元気です。

だってあの時まだ暑かったような気がするのマック地方。←

見舞いの品とか言いながら、こんなに遅れてしまって申し訳ないです。


そして蓮キョと言いながら、主役は不憫社さんです。←

例のごとく、痴話喧嘩に巻き込まれたのです。

そんなお話しでも全然OKよ!と仰ってくださる素敵レディはどうぞご覧くださいませ☆

のーくれーむのーりたーん!←




゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆





「では、敦賀と一緒に戻りますので。ご連絡ありがとうございます。」


自動販売機へと飲料を買いに出ていた社は、出番を告げに来てくれたスタッフに礼を言い、楽屋へ戻る足を早めた。

間もなく出番だと言うから、その前に温かい茶で喉を潤してほしい。
最近の現場が空調をガンガンに効かせている所ばかりなので、冷たい飲み物をチョイスしなかったのは担当俳優の体を気遣う有能なマネージャーの判断だ。


(まあ、体調管理に関してはキョーコちゃんがいてくれるし、俺が心配する事なんて殆どないんだけどなー。)


蓮の熱心な説得により、最近ついに蓮と同棲を始めたキョーコ。
彼女が蓮と寝食を共にしてくれるのなら、食事の心配はいらない。

三ツ星レストランの有名シェフも驚く程の腕をふるって、一日三食きっちり食べるようになった蓮の仕事ぶりはますます精力的で、仕事のパートナーとしては本当にありがたい限りだ。

おまけに「敦賀さんと一緒にお昼を召し上がられるんですもの」と言って、社の分の弁当も作ってくれる。
お陰で社もバランスのとれた昼食を摂る事が出来、以前にも増して不規則な生活なのに体調がいいのだ。


(浮いたお昼代で、今度キョーコちゃんに何かお礼しなきゃな~♪)


食べるのが勿体無いほど可愛い見た目のマカロンが、女子の間で大人気なのだと前の現場の女性スタッフから教えてもらった。

本当ならば、可愛い物好きのキョーコにはキラキラ光る小物入れやキーホルダーなどを選ぶのがいいかもしれない。
だけど、それは非常に嫉妬深い彼氏様の怒りを買うかもしれないので、危ない橋は渡らずに「キエモノ」で対応したい。


(キョーコちゃんと付き合ってから、あいつますます嫉妬心剥き出しにするようになったからなぁ…)


いつも誰とも当たり障りなく接していた『春の日溜まりのような男』はどこへやら。
キョーコが絡むような場面では大人げなく相手を威嚇したり、駄々をこねたりするようになった。

勿論、何を考えてるのかよくわからないと思っていた社は、人間臭くなった蓮を歓迎してはいるのだが…


(でもなぁ、限度ってものはないんですかねぇ…)


『敦賀蓮』のイメージを極力崩さないように裏で駆け回る社としては、もう少し何とかしてほしい。
そう思うのは仕方のない事。

はぁ…と溜め息を吐いた所で、あとわずかと迫った蓮の楽屋の中から、何か言い争う声が聞こえてきた。

一つは蓮とわかる男の声で、もう一つは…女性の声。
蓮が入室を許している事とそのハキハキとした喋り方から、それが恐らくキョーコである事は間違いない。

(あれ…?キョーコちゃんの仕事は、今日はキャンセルになったんじゃ…)


蓮の部屋に越してから3週間。
引っ越し疲れが出たようで体調を崩しているから、病院へ行く時間を作れないかと打診があったのが一昨日の朝。
たまたま先方から変更願いが来て、今日の午後病院へ行っていたはずなのだが…

扉越しでも聞こえてくる明瞭な声は、怒気をはらんでいる。


(えーっと…もしかしなくとも喧嘩中?)


そんな所に入って行って、自分は無傷でいられるだろうか。

否、それは不可能。

キョーコの虫の居所が悪ければ、自分もとばっちりで怒られるだろう。
あるいはキョーコに同意を求められても、返事次第では蓮かキョーコ、どちらかの機嫌を損ねるだろう。

何にしても、自分は痴話喧嘩に巻き込まれる運命なのだ。
そんな自分の運命を呪った所で、スタジオに行かねばならない時間はすぐそこまで来ている。

社はキリキリ痛み始めた胃を押さえながら、コンコンとノックし、極力部屋の中が見えないように少しだけ開けたドアの隙間からするりと滑り込んだ。


「蓮、戻ったよー。はいお茶。キョーコちゃん、おはよう。」
「あ、社さん…おはようございます。」
「ありがとうございます、社さん。」


面白いほどぴたりと動きを止めた二人を見やり、こほりと1つ軽く咳払いをする。

何となく気まずげな二人の空気は、やはりこの年長者が収めてやるべきか…
社は「あー…」と口元から声とも音とも取れない声を小さく発し、まずは大声を張り上げていたキョーコに声をかけた。


「えっと、キョーコちゃん。廊下まで声が聞こえてたから、出来ればもう少しボリュームを抑えてほしいなー。」
「えっ!?すっ、すみません…っ!」
「内容までは漏れてないからまだ良かったんだけど…キョーコちゃんは出来ればまだ交際を隠していたいんだよね?」
「はい…」
「なら、もう少し小さめの声でお願いね?」
「はい…申し訳ありませんでした。」


素直に謝罪の言葉を述べ、シュンとしてしまったキョーコ。
しょげてしまった可愛い妹分を励まそうと、社はよしよしと頭を撫でてやる。


「それにしても、キョーコちゃんは病院に行ってたんでしょう?まだ体調が悪いのなら、家に帰って休んでいた方がいいんじゃないの?」

「それは…そうなのですが。」

「今日は蓮もそこまで遅くならないし、夜家に帰ってからじゃ話せない事なのかなあ?」

「多分、お帰りになられてからでは話にならないかと思いまして。それで先に敦賀さんにお願いしておこうと思ったんです…」

「え、何をお願いしたいの?」

「えっと、ですね…。」



一度言葉を止めたキョーコは顔を赤くして視線をふよ…と泳がせるが、小さく息を吐くとすうぅっと大きく息を吸い込み、社にハッキリと事情を述べた。



「今日、病院で『しばらく性/交/渉は控えるように』と注意されたので、絶対にしないでくださいねってお願いしてたんです!」

「…はいぃ?」



恋愛に関してはチャンネルがずれて…もとい、『奥ゆかしき大和撫子』を今でも地で行けそうなキョーコが発した言葉だろうか。

社は一瞬自分の耳を疑って、裏返った声で聞き返すのが精一杯だった。



「具合が悪かったのはどうやら膀胱炎のせいだと言われまして。でも敦賀さんったら、自分に都合の悪い話になると、すぐ押し倒してくるので話にならないんです!」

「それは、だから偶然だって言ってるだろう?」

「ええ、ええ。そりゃ確かに偶然かもしれませんね?だって毎日毎日暇さえあればすぐ人の服を脱がしにかかって」

「だって服が邪魔じゃないか。」

「服が邪魔って何ですか!私は家の中でも裸でうろうろする裸族じゃないんですよ!?」

「服を着たままスルのもいいけど。」

「だから私が怒ってるのはそこじゃなくて!」


(えー…?これ、俺が収めるの?…嫌だなあ。)



再びギャンギャン始まった喧嘩に、社は遠い目になるしかなかった。


漏れ聞く話から察するに、どうやら同棲を始めてキョーコと一緒にいられる時間が増えたのを喜んだ蓮が、見境なくなったらしい。


内容は、誰がどう聞いても痴話喧嘩。

しかも男女のソレ。



(俺にどう収拾つけろって言うんだーーーー!!!)



いっそすべてを投げ捨ててこの場から逃走したい気持ちもあるが、残念ながら間もなくスタジオ入りの時間。

ぐっと拳を握りしめると、言い争う二人の間に割って入った。



「ヒートアップしてるところ悪いんだけど、もうスタジオに入らないといけない時間なんだ。続きは帰ってからにしてもらえないかな…」

「え、もうそんな時間ですか?」

「あ、そうなんですね。」



やっと止まった二人の口撃に、ホッと肩の力が抜ける。

拳を緩めると無意識に握っていたらしい汗をじわりと感じた。


しかし、まだ油断してはいけなかった。


鞄の中に手を入れたキョーコは、すっとカードキーを取りだし、テーブルの上に置いた。



「とりあえず、体調が万全になるまで実家へ帰らせてもらいます。」

「「ええっ!?」」



突然の宣言に、蓮も社もビクッと体が揺れる。

さっさと部屋を出ようとするキョーコに、慌てて社が駆け寄った。


「キョーコちゃん、実家って…」

「だるまやです。『何かあったらすぐ帰って来い』って、大将が仰ってくださってましたので。」

「ちょっ、ちょっと待ってキョーコ!」

「元気になったら戻ると思いますので、では。」



行先を聞いて慌てた蓮も椅子から立ち上がろうとするが、取りつく島もないキョーコはバタンとドアを閉めて出て行ってしまった。


部屋に残されたのは、中途半端に腰を浮かせた蓮と、扉の前で呆然と立ち尽くす社。



「「・・・・・・・・・・」」



嫌な沈黙が室内に流れる。



原因が原因なだけに、きっとだるまやの二人はキョーコを蓮の元へはしばらく帰そうとしないだろう。

菓子折り持って御挨拶に伺っても、きっと大将の包丁が飛んでくる。

キョーコを本当の娘のように大事に思っている大将なら、間違いない、そうするだろう。


しかし謝罪に赴かねば、まずキョーコは帰ってこない。



ちらり後方の蓮へと目を向けると、背後に真っ黒なオーラを背負い、ずうぅんと沈み込んだ蓮がいた。

カメラの前に立てばいつもの『敦賀蓮』に戻るだろうが…

暫くはこんなおどろおどろしい空気を纏った蓮と行動を共にしなくてはならないのかと思うと、社の胃は先程よりも強く、ズキズキと痛みを訴えてくる。



「…蓮、今度時間作るからさ。有名なお菓子も用意しておくからさ…キョーコちゃんを迎えに行きな。な…?」



次の映画のクランクインも近い今、時間を捻り出すのは容易い事ではないのだが。

自分の身体の為にもこれは最重要任務であると判断し、社は手帳に挟んであった胃薬の薬包をそっと取り出した。





キョーコが蓮の元へと戻って来たのは、それから1か月後。

その間、社が手にした薬包は数知れず―――







*END*


こぶたのヒトリゴト。-にゃんこ拍手 ←いい胃薬があったら、社さんに教えてあげてください。


************


犬も食えぬ痴話喧嘩、お粗末様でした。


無事にねこさんにメッセージが届いてよかったと、胸を撫で下ろしました。

だって最近本当にメッセージが不適切言われるんですよ…日ごろの行いが悪いのね←

それもこれも調子に乗っていたしすぎる敦賀氏が全部悪いと言う事で←


そして来週きょこ誕だと…!?

ひいぃぃぃ、が、頑張ります…!



(素直~については、桃に躓いてしまって全く書けてません…

1行書いては2行消し…あらあら、文章残ってないじゃないですか←

どツボです、ハマってますorz

もうホントお待たせして申し訳ないです。)






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