※蓮キョ←社 の蓮独り言
甘さはゼロ!キョーコもゼロ!
苦手な方は避けて通ってくださいねー!
太陽はいつだってみんなを照らす。
その太陽に愛される、優越感に浸っていたから。
だからバチが当たったのかな?
自分を大事に思ってくれる人を、追い詰めていたなんて。
*
いつからだろう。
第二の兄と慕っていたあの人が、あの子を愛しそうに見つめることに気が付いてしまったのは。
あの子が女優として花開いた頃?
あの子が俺と付き合い始めた頃?
それとも、あの子が俺に愛されて『少女』から『オンナ』になった頃?
………いや。そのどれでもない気はするし、全部が当たりな気もする。
それくらい自然な流れで、あの人は彼女を好きになっていた。
だけどその時には既に、彼女の心は俺が捕らえていたから。
俺は『沈黙』と言う選択肢を選んだ。
あの人は本当に、すごい人間が出来た『大人のオトコ』だから。
だから奪われてしまうことに恐怖して、見て見ぬふりを決め込んだ。
明日、俺達は人生最高の日を迎える。
生涯寄り添う権利を、俺が得たんだ……
そうすると余裕が出てきて、あの人がどれだけ追い詰められているのか、初めて気が付くことが出来た。
ああ……『兄』と慕いながらも、傍に叶わない片想いの娘を置かせるこの仕打ち。
自分の残酷さを思い知らされる。
今夜、彼女がどこかへ呼び出されたことには気付いていた。
彼女は何も言わなかったけど………
おそらくそう言うことなのだろう。
あの人はけじめをつけたがっている。
明日から、自分も前へ進めるように。
だから、今夜だけは特別ですよ?
特別に俺の太陽を貸しますから。
だから、お願いですからまた『兄』として、俺達を見守ってくれませんか?
キラキラと輝く彼女を見つめ続ける俺は、太陽に恋する向日葵。
だけど今夜だけは、太陽の方を見ないでおいてあげますから。
その想いに別れを告げてきてください。
あなたのことは大切ですが、俺の太陽はあげられません。
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だ、だから読み返すことが怖かった!
絶対に蓮サイドが出来ちゃうとわかってたから……!
朝になって読み返してみて、案の定出来てしまった………orz
再び超絶突発的SS。
すーみーまーせーんー!!
揺るがない蓮キョ←社。
そして揺るがない蓮の独占欲!
一晩だけしか貸しませんw
いや、一晩貸しただけでもエライ譲歩。
余所様では蓮←キョのSSの時とかに、キョーコを向日葵に例えるところが多いですが、今回は蓮が向日葵になってみました。
恋愛は惚れられたもの勝ち☆
