ああもう!更新しないって思ったのに、欲望に負けてうっかり書いちゃったよー!
成立前*蓮→←キョ
************
「ラブミー部に依頼してもいい?」
突然そう言われたのは数日前。
社さん経由じゃない依頼って初めてじゃない?なんて思ったら、ドラマの役作りと聞かされた。
…そうね、ご飯の依頼は敦賀さんから直接来るわけがないわね。
そう思いながら、指定された美容院に来た。
「ごめんね、忙しいのに…」
「いえ!私は全然大丈夫ですよ?むしろ遅れてしまってごめんなさい。」
指定されたのはミューズが懇意にしている美容院。
有名人も多く通うお店だから2階に個室が数部屋用意されていて、シャンプー台にセットチェアまで全てが個室内に揃っている。
私なんかはきっと1階でも全然バレないんだろうけど…今日は敦賀さんの練習台。
それが今日の私への「依頼」だから、居心地悪いけどゴージャスな造りの個室へと素直に足を踏み入れた。
「いや、バラエティーはどうしても撮りが長引く事が多いからね。最上さんのせいじゃないよ?…ただもう遅い時間だから、早速始めてもいいかな?君を帰す時間が遅くなってしまうしね…」
「はい!よろしくお願いします。」
元気よく返事をして、ゆったりふかふかとしたシャンプー台前のソファーチェアに腰掛けた。
首のまわりに白いタオルが巻かれ、着ているカットソーが濡れないようにセットされる。
そして薄いピンクのシャンプークロスがかけられた。
クロスをかけるためにふんわりと近づいた敦賀さんから香るフレグランスが、疲れた頭をリラックスさせてくれる。
(はわ…距離ちか……)
普段ならあんまり許さない距離だけど、髪の毛を洗ってもらうには必要な距離。
少しドキドキしながらも大人しく準備される。
「撮影開始っていつからなんですか?」
「ん?来週からなんだ。だから今はイメージトレーニングを形にしてる途中。大分上手くなったんだよ?だから今日は俺に任せて?」
昔大ヒットしたドラマのリメイク版。
美容師の彼とその店に客として来たヒロインの物語は学校で話題になっていたから、ドラマに詳しくない私でも知っていた。
「じゃあ椅子を倒すよ?」
電動のソファが、静かなモーター音を立ててゆっくり倒れていく。
私の体はその動きに素直に付いていった。
「ちょっと失礼……」
頭当ての部分をかぱっと外すと私の頭は敦賀さんの掌に支えられ、そのままシャンプー台に乗せられた。
そしてガーゼが顔にかけられると、お湯が勢いよく出てくる音がした。
「熱かったら言ってね?」
一言断りが入ると、髪の毛先から順にお湯が頭に掛けられていく。
程よい温度と水圧が心地よい。
「ん…気持ちいいです。」
温かいお湯と敦賀さんの手が気持ちよくて、うっとり夢心地になる。
ほわんとしていると、敦賀さんの手とお湯が離れた。
離れると同時に急にきゅんと苦しくなる胸。
(あ、あれ…?)
何で苦しいのかわからなくて戸惑っていると、敦賀さんの手が戻ってきた。
シャンプーの甘くて優しい香りを連れて……
「どう?痒いところはありますか?」
「いえ…きもちいいです……」
「そう…?なら良かった。」
もこもこと膨らんでいく泡の感覚と、敦賀さんの指の動きがとても気持ちよくて。
つい、うとうとと眠気が襲ってくる。
(う……ねちゃだめ…だって、つるがさんの…いらい……)
首の力が抜けて少しずれた白いガーゼ。
その隙間から向こう側に見えるのは、優しい笑みを浮かべながら私の髪に指を差し入れる敦賀さんの顔。
(ああ、でも…きもちいー………)
優しい笑顔を向けられるのが嬉しくて。
ゆっくりゆっくり私の意識は夢の中へ落ちていった。
************
美容室で大人しくパステルだけ書いていれば良かったのに…
欲望にうっかり負けて書いてしまったお話。
ビューティフルライフを見てなかったので何とも言えませんが、あんな感じのドラマをリバイバル!で主演な蓮の「依頼」を聞いちゃうきょこさんです。
そしてシャンプー台で寝ちゃうきょこさん。
何されても知らんぞ……。
成立前*蓮→←キョ
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「ラブミー部に依頼してもいい?」
突然そう言われたのは数日前。
社さん経由じゃない依頼って初めてじゃない?なんて思ったら、ドラマの役作りと聞かされた。
…そうね、ご飯の依頼は敦賀さんから直接来るわけがないわね。
そう思いながら、指定された美容院に来た。
「ごめんね、忙しいのに…」
「いえ!私は全然大丈夫ですよ?むしろ遅れてしまってごめんなさい。」
指定されたのはミューズが懇意にしている美容院。
有名人も多く通うお店だから2階に個室が数部屋用意されていて、シャンプー台にセットチェアまで全てが個室内に揃っている。
私なんかはきっと1階でも全然バレないんだろうけど…今日は敦賀さんの練習台。
それが今日の私への「依頼」だから、居心地悪いけどゴージャスな造りの個室へと素直に足を踏み入れた。
「いや、バラエティーはどうしても撮りが長引く事が多いからね。最上さんのせいじゃないよ?…ただもう遅い時間だから、早速始めてもいいかな?君を帰す時間が遅くなってしまうしね…」
「はい!よろしくお願いします。」
元気よく返事をして、ゆったりふかふかとしたシャンプー台前のソファーチェアに腰掛けた。
首のまわりに白いタオルが巻かれ、着ているカットソーが濡れないようにセットされる。
そして薄いピンクのシャンプークロスがかけられた。
クロスをかけるためにふんわりと近づいた敦賀さんから香るフレグランスが、疲れた頭をリラックスさせてくれる。
(はわ…距離ちか……)
普段ならあんまり許さない距離だけど、髪の毛を洗ってもらうには必要な距離。
少しドキドキしながらも大人しく準備される。
「撮影開始っていつからなんですか?」
「ん?来週からなんだ。だから今はイメージトレーニングを形にしてる途中。大分上手くなったんだよ?だから今日は俺に任せて?」
昔大ヒットしたドラマのリメイク版。
美容師の彼とその店に客として来たヒロインの物語は学校で話題になっていたから、ドラマに詳しくない私でも知っていた。
「じゃあ椅子を倒すよ?」
電動のソファが、静かなモーター音を立ててゆっくり倒れていく。
私の体はその動きに素直に付いていった。
「ちょっと失礼……」
頭当ての部分をかぱっと外すと私の頭は敦賀さんの掌に支えられ、そのままシャンプー台に乗せられた。
そしてガーゼが顔にかけられると、お湯が勢いよく出てくる音がした。
「熱かったら言ってね?」
一言断りが入ると、髪の毛先から順にお湯が頭に掛けられていく。
程よい温度と水圧が心地よい。
「ん…気持ちいいです。」
温かいお湯と敦賀さんの手が気持ちよくて、うっとり夢心地になる。
ほわんとしていると、敦賀さんの手とお湯が離れた。
離れると同時に急にきゅんと苦しくなる胸。
(あ、あれ…?)
何で苦しいのかわからなくて戸惑っていると、敦賀さんの手が戻ってきた。
シャンプーの甘くて優しい香りを連れて……
「どう?痒いところはありますか?」
「いえ…きもちいいです……」
「そう…?なら良かった。」
もこもこと膨らんでいく泡の感覚と、敦賀さんの指の動きがとても気持ちよくて。
つい、うとうとと眠気が襲ってくる。
(う……ねちゃだめ…だって、つるがさんの…いらい……)
首の力が抜けて少しずれた白いガーゼ。
その隙間から向こう側に見えるのは、優しい笑みを浮かべながら私の髪に指を差し入れる敦賀さんの顔。
(ああ、でも…きもちいー………)
優しい笑顔を向けられるのが嬉しくて。
ゆっくりゆっくり私の意識は夢の中へ落ちていった。
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美容室で大人しくパステルだけ書いていれば良かったのに…
欲望にうっかり負けて書いてしまったお話。
ビューティフルライフを見てなかったので何とも言えませんが、あんな感じのドラマをリバイバル!で主演な蓮の「依頼」を聞いちゃうきょこさんです。
そしてシャンプー台で寝ちゃうきょこさん。
何されても知らんぞ……。