2013年12月 * 拍手設置(加筆なし)
**原作沿い設定作品
※シリアス系・オリキャラ有・途中大人表現有(限定記事入ります)
特にオリキャラが蓮に絡むのが嫌いな方はご注意くださいませ。
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「じゃあ、蓮。あと2~3日はゆっくりできるから。今後の打ち合せについてはまた俺から連絡する。」
「はい。ここまで送ってもらってありがとうございます。 社さんもゆっくり休んでください。」
マネージャーと自宅マンションの下で別れた後、エレベーターに乗り込んだ。
(しかし、みんな何を考えてるんだ?一人暮らしの男の家に女の子を送り込むなんて…)
数日前、退院後はしばらく『敦賀蓮』の自宅で最上さんと生活する事を命じられた。
「実は過去にも最上くんにはおまえの世話を頼んだ事があるんだ。大丈夫、記憶がなくたってお前はどーせ最上くんには手を出せないさ。」
「女の子を部屋に置くのは危ない」と抗議したところ、社長は若干バカにしたような態度で返してきた。
しかも社さんもマリアちゃんも「蓮(様)ならオッケーだ(ですわ)!」と訳のわからない返し方をしてきた。
記憶がなくなる前の自分はどれだけヘタレだったのか、その時ばかりは気になるけど思い出したくないと思った。
(こうなったら、彼女の意志で部屋を出てもらうしかないか…?)
一つため息を吐くと、ちょうど開いたエレベーターの扉の先を見て歩きだした。
*
「お帰りなさい、敦賀さん。もうご飯できてますよ?」
玄関を入ってコートを掛ける場所を探していた俺に、最上さんは出迎えに来てくれた。
そしてコートを俺の手からさっと受け取ると、勝手知ったる…と言った顔でクロークまであっと言う間に持っていってしまった。
(…と言うか、これが俺の家?)
まず玄関の広さにも驚いたが、奥に続く廊下、キッチン、リビング、寝室。
その全てが規格外の大きさのような気がする。
しかもこの広さから考えるに、この階の住人は『敦賀蓮』だけ。
(まあ、有名人ともなると住む場所も限られるんだな。)
病院で『敦賀蓮』についてはかなり研究してきた。
この部屋にもすぐ馴染めるだろう。
「お食事はお口に合いますか?…今日は退院初日と言う事で、軽めにしたんですけど。」
「うん、とても美味しいよ。味付けもちょうどいいし。」
彼女が作ってくれたのはあっさりとした和食だった。
量も加減されていて、記憶のなくなる前の俺がいかに彼女の料理にお世話になっていたかが伺える。
(まずいな、何とか帰そうと思ってたのに。居心地がやっぱりいい。)
もっと彼女の料理が食べたい。
もっと彼女と一緒にいたい。
どうやったら彼女を帰せるか考えてたはずなのに、気付いたら一緒に食器を片付けて、一緒にコーヒーを飲んで寛いでいた。
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蓮目線。
記憶なかったら絶対あの家の広さにはビビるでしょ!
次、どっち目線にしようか悩み中。
短くスパッと切って、一気に2つ更新?うーん。
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