2013年12月 * 拍手設置(加筆なし)

**原作沿い設定作品


※シリアス系・オリキャラ有・途中大人表現有(限定記事入ります)

特にオリキャラが蓮に絡むのが嫌いな方はご注意くださいませ。




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『敦賀蓮』
これが記憶のなくなる前の俺。


だけど、以前の俺を追っていっても何となく作り物に見えてしまう。

もちろん『敦賀蓮』は芸名で、本名は久遠=ヒズリと言う事も社長…ボスに教えられた。
だけど、それだけじゃない違和感。

俺は一体何者なんだろうか………





「………ふぅ。」


デッキに入れてたDVDがおわった。
これで40枚ほど観ただろうか。


『敦賀蓮』が過去出演したドラマ・バラエティー・CM全てに目を通してる最中だ。
残りはここ半年程になった。

(さすがに目が疲れるな…)

何故カラーコンタクトをしているのかも聞いた。
何故普段は外せないのかも。


『俺』はいまいち解せないが、『久遠』と『敦賀蓮』が望んで作った世界を壊すわけにも行かない。
目頭を押さえて、暗くなりはじめた室内を見渡した。

「………え?最上さん?」


パイプ椅子に腰掛け、ベッドに俯せすやすや眠る少女が目に入った。


何故彼女はここに?
…そういえば、花を花瓶に生けてくれて、そのまま流れで一緒にDVDを観る事になったような…


俺が助けたという子役の子からの花とメッセージを届けてくれた彼女。
持ってきてくれたお弁当も美味しかったし、なんとなく彼女との空間が居心地よくて、引き留めたのだ。
サイドテーブルに置いたメッセージカードには『たすけてくれてありがとう。れんおにいちゃんのぐあいがはやくよくなりますように。いゆより。』と書かれていた。

俯せたままの最上さんとカードとを交互に見る。



何故かはわからないけど、ほわんとした優しい気持ちになれる。
この気持ちは一体なんなのだろうか。



無意識に、彼女の髪を撫でていた。





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予告通り何とか書けたので、さくっとアップ。
蓮様、二度目も無自覚なまま恋が始まる…?









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