【読書】ヴァイタル・サイン(南杏子著) | いろいろ♪あれこれ

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最近は編み物をしたり、YouTubeを鑑賞することが多く、
読書の時間が少なくなっています。
そんななか、一気に読み終えた本が南杏子さんの『ヴァイタル・サイン』です。
 
看護師として病棟で働く看護師・堤素野子が主人公。
31才になり今後のキャリアに悩みながらも忙しい日々を過ごしていた。
高学歴の後輩・桃香の看護師は専門学校卒の看護師や
准看護師から正看護師になった看護師を見下す。
転職してきた看護助手・小山田貴士はやる気満々。
 
この3人一組で準夜勤や深夜勤をこなすのですが、
鳴り響くナースコールに対応するには人数が少ない。
呼ばれた理由によっては時間がかかって夜勤での通常勤務に支障をきたすことも。
 
ひとり退職してキツキツのシフトになり、
精神的に追い詰められる素野子の様子にかなりドキドキしました。
肉体労働や頭脳労働という言葉は聞いたことがありますが、
感情労働という言葉は初めて聞きました。
確かに看護師さんなどケアの現場で働く方は自分の感情を表に出さずに笑顔でいることが
当たり前と思われている部分はありますよね。
患者として病院に行くとき、看護師さんに優しさを求めているなぁと改めて思いました。
 
母は救急搬送された病院で亡くなり、
父は救急搬送の病院から回復型病院で治療中です。
 
看護師さんへの感謝の気持ちを改めて感じた作品でした。
ちなみに作品中に出てくる夜勤の医者は感じ悪かったです(笑)