垣谷美雨さんの『うちの父が運転をやめません』を読みました。
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父親と同じ年の高齢ドライバーが起こした事故のニュースを見た猪狩雅志。
妻の歩美と話をしているうちに心配になってきた。
夏に息子の息吹と帰省した際、父親に運転をやめるよう説得を試みるが、
あえなく不首尾に。
食品や日用品を購入するために通販の利用や、都会暮らしのトライアルなど
様々な提案をするがいずれも失敗。
そのうち、雅志自身の将来が気になりだす。
はたして、父は運転をやめるのか。
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最近は高齢ドライバーの事故のニュースを頻繁に目にするようになりました。
免許を持たない私は免許の年齢制限をすればいいのでは?と簡単に思ってしまいますが、
車が日常生活に不可欠な地域では年齢制限で運転できなくなると困ることがたくさん出てきます。
ストーリーに出てくる雅志の実家は、駅前からのバスの本数は少なく、
いづれは廃止になるという地域で碁会所に行くにも車が必要なところです。
車がないと困ることはわかっているので心配をしながらもなかなか言いづらいものがあるようです。
帰省を繰り返すうちに息子の息吹をとの会話が増え、自分自身のこれからも考えるようになります。
父親の運転をやめさせようとするなかで、
自分の生き方、息子が考える自分の生き方などが見えてきます。
最後はうま~くまとまって心温まる物語でした。

