「んじゃー、斉藤はここに座ってもらおうかな!」
先生が指した先は1番前の1番右端。
るいちゃんはまだ耳を真っ赤にしたまま
足早にその席についてまた俯いていました。
その周りの子も
運悪く派手めなグループの男子や女子に囲まれていたので
色々と話しかけられていたように見えましたが
るいちゃんは頑なに俯いたままでした。
大人しい子?なのかなぁ。
後ろから見るとショートヘアに
真っ白なうなじがよく映えていて、
私が思春期の男子なら
ドキッとしたことでしょう。
でも、
そんな彼女を女子たちは目ざとく感じたようでした。