それから小学校卒業するまで
同じクラスになることなく中学校へ入学。
もちろんリナと同じ中学。
お互いに別の仲の良い友達ができていて、
もうすっかり話すこともなくなっていた。
中学に入ったリナは人が変わったように
派手な見た目になり、髪は茶髪でエクステをつけていて、
がっつりつけまつ毛の濃いメイク、
ガリガリに痩せ細り、
制服のスカートはパンツが見えそうなほど短かった。
父親も幼い頃からいない、母親はパチンコ浸り、
リナの家庭環境が悪かったのは知っていたので、
いつもばっちりメイクをしてきて
ジュースやお菓子を教室で食べているリナに
何でそんなにお金を持っているんだろうと
不思議に思っていた。
そんなリナと久しぶりの同じクラス。
クラスの中心で常に男子と女子に囲まれて
ギャーギャー騒いでいるリナは
今の私とは陽と陰と言えるほど
正反対の位置にいる。
久しぶりのリナとの会話が
こんなものになってしまうことに
戸惑いながらも
私は放課後リナを呼び出した。