こんにちは。

今日は、夫が育休を取り始めたころの話を書こうと思います。


筆者の出産のときは、41時間陣痛が続いて、途中、促進剤もMAXまで投与したけど息子くん出てこず、最後はお腹を3〜4人がかりで圧されながら吸引されながらいきんでの出産でした。 

本当は、促進剤使う前に医師から帝王切開にするか?と打診されたほどです。←なぜ大人しく帝王切開にしておかなかったんだ自分w

そのため、血腫(これかなり痛いですガーン座薬も効きませんえーん)が3箇所くらいできて、会陰切開したものの膣の中も裂けまくり、いきみかたが下手だったのか脱肛もしており、後陣痛らしき痛みも1ヵ月近く続き(もはや後陣痛ではない何か)筆者は産後2ヶ月経っても全く家事もできず、それどころか赤ちゃんのおむつ替えで大人のベッドからベビーベッドまでたった2歩歩くだけでも、ゆるゆるの骨盤底から内臓がドサッと出てきてしまいそうな状態でした。(実際、膀胱瘤になっていて内臓が膣から飛び出てきていました。)


産前は、妊娠8ヶ月くらいまで仕事もこなし、生まれる直前まで家事もやっていた筆者ですが・・・

とてもじゃないけど、産後は無理でした。

何もできない・・・

痛くて動けないガーン

唯一の頼みの綱だった痛み止めの座薬は2日で副作用が出てしまい使えず、めっちゃ痛いのにロキソニンだけで痛みをしのぐ毎日でした。

食事とトイレと授乳のときしか起き上がっていなかったと思います。

自分で思っていた以上に産後は体が動かせなかったです。
今、からだ動かしたら余計に治りが遅くなる!
そう感じていました。

一人暮らしの経験がなかった夫は、家事はやっても気が向いたときに洗濯物をやってくれるとか、冬場に皿洗いしてくれる程度でした。

あとは、私に言われないと何もやりません。


私:「授乳したらお腹すいた。ごはん作って。」


産後、退院して息子くんを家に連れて帰ってきたあと私が放った一言は、そんな夫を襲った衝撃の出来事だったのでしょう。


夫:「え?ごはんて、俺が!?」

めちゃくちゃ動揺していました。
冗談でしょ?って感じで。


ィャ((´д`●))三((●´д`))ィャ 

冗談ではないよ。
ワタシ、ウゴケナイ。ナラバ、アナタガ作ルシカナイヨ。

と、カタコトで伝える筆者。


それでも、食事を作ろうとしない夫。

言いたくはなかったけどついに言った。
私:「動けない私のサポートをしないって、何のために育休取ってるの!?」

そういうと、でもおれ料理作れないし・・・みたいにモゴモゴし始めたので

「私だって一人暮らし始めたころは、何も作れなかったし料理1品作るのに4時間もかかっていた!最初はみんなそんなもんだ。うちにはレシピ本もたくさんあるし、今はクックパッドで簡単に作り方調べられるんだから作ってよ!!!!」

と、キレ気味に言い放つと、夫は、ようやく重い腰をあげてキッチンに向かったのでした。


それからというものの、夫は、産後の動けない頼れない私と、寝ないし泣きまくる新生児のオムツ交換と夜間授乳のオンパレードに洗礼を受けながら、慣れない家事に翻弄される日々が続いたのでした。


私は、歳の離れた弟妹の育児経験があるので、今の辛さには終わりがきて、もっと楽しい育児の時間がくることも、赤ちゃんがもっともっと可愛くて愛おしくなることも知っていました。

だから、体は辛く絶望的で子育てもまともにできない状態でしたが、今を耐えぬけば希望があると思っていました。


しかし、それを知らない夫は、この苦しみがずっと続くと思っていたようです。
夜間授乳、夜泣きによる睡眠不足、子どもが泣き止まない(うまく泣き止ませられない)、調乳大変、苦手な掃除、料理に洗濯、皿洗い、息子のオムツ替えに私の看護などで、かなり追い詰められていたのだと思います。
それだけでも大変だったのに、同居の認知症のひいおばあちゃんの食事のお世話までやっていました。

さすがに、ひいおばあちゃんの介護は、おばあちゃんの子供たちに任せることにしたようですが、それでも苦しかったようで、私ではなく夫が産後うつっぽくなっていきました。びっくり

思いつめる旦那に、

あと1〜2ヵ月もしたら、私も体が少しは動くようになって、家事も少しはできるようになって、息子くんも新生児のような大変さはなくなってきてどんどん楽になって行くから!

と何度も言い聞かせた記憶があります。

そして、夫はそう言われる度に半信半疑だったそうです。

妻はそんなこと言っているけどただの気休めなんじゃないかと疑う気持ちもあったそうです。


あれから4ヶ月が経った今は、妻の言葉が本当だったと今ならわかると言っています。

現在、息子くんは夜8時間以上まとまって寝てくれて、昼間もほとんど泣かず、むしろよく笑う、手がかからない乳児へと成長しています。

夫の寝不足は解消され、家事にも慣れて、今はクックパッドや料理の記事を見て、私も作った事ないような料理を作ってくれます。(相変わらず料理は夫にお願いしていますイヒ)

そこで、ふと思ったのですが、私たち夫婦は、私が身近な赤ちゃんの成長過程を見てきたから、私がズタボロの状態でも夫を励ますことができましたが

もし、全く赤ちゃんというものを知らなかったとしたら・・・

励ます言葉なんていえなくて、私自身も終わりのないトンネルに入ってしまったような気分になって弱気になっていたのではないかと思うのです。

そして、核家族ならぬ単身世帯化が続く昨今では、赤ちゃんと同居するのは自分が産んだ子が初めてというお母さんがほとんどなんじゃないかと思います。

そんなご家庭は、下手したら夫婦共々、産後うつ状態になってしまっているのではないだろうかと心配になりました。


そして、この記事を書きました。

育休取ったお父さん、育児も家事も楽になる日は必ず来ますよ!

そう伝えたいです。


そして、

産後間もないお母さん、今は体ボロボロでも生きていればちゃんと回復していきますよ!
そして我が子を体の痛みなしに純粋に可愛く思える日が来ますよ!


そう伝えたいです。



おわり。