ワンピースは私が小学生くらいの頃に始まった漫画です。
当時の少年ジャンプはとても面白い漫画が多かったですが、ありきたりな戦闘物やギャグ漫画が多かったように記憶しています。
そんな中で、これからどんな夢を持って良いのかわからなかった私に夢を持つ信念を持つ人の強さをわからせてくれて感動を与えてくれたのがこのワンピースでした。

「ひとつなぎの財宝」である「ONE PIECE」を探しに海へ出たモンキー・D・ルフィは「ONE PIECE」を探し出して「海賊王」になると言う事が夢であり目標でした。

どんなに強い相手に対しても絶対にひるむこともなく、自分の信念は絶対に曲げない。
そして仲間を大切にできない人を決して許さない。
その姿勢が現代人には薄れている優しさも感じました。
私がワンピースにはまったきっかけはけっこう早い段階でした。
航海術も、海賊船も無いまま小舟で出発したルフィは大渦に飲まれて漂流してたどり着いた先でコビーという少年に出会います。
彼は海岸になりたかったのにドジを踏んで海賊の雑用として働く羽目になりました。
コビーは弱虫で言いたいことも言えませんでしたが、ルフィが何の迷いもなく自分の夢を語る姿を見て自分もルフィの様になりたいと思い始めます。
そして、自分の意思で海賊を抜けるために海賊の船長を侮辱します。
そんなコビーの覚悟を見て、ルフィはコビーのために戦います。
私が好きななったのはルフィの人を信じて偏見などで人を見ない所が本当に素晴らしいと思いました。
しかも、自分の強い意志を持った相手には全力でサポートする姿。
その姿を見た瞬間に一気にこの漫画のファンになりました。
もう10年以上もこの漫画を読み続けましたが相変わらず面白いとおもい、感動しています。

伊賀と甲賀に属する忍者の戦いを描いた漫画で、「愛する者よ死に候へ」のキャッチコピーの通り、愛する二人の忍者が命を懸けて戦うこととなります。
主人公は甲賀の頭領である弾正の孫、甲賀弦之介。
そして、もう一人の主人公は、伊賀の頭領であるお幻の孫娘、朧。
愛し合う二人が、どうにか甲賀・伊賀の戦いをやめさせたいともがきながらも、最終的には1対1で決戦をせざるを得ない状況となります。
元々は甲賀・伊賀それぞれ10人の代表同士の戦い、つまり「10対10」ですが、第5話ですでにタイトルが「7対9」になってしまいます。
このスピード感がバジリスクの魅力の一つです。
甲賀・伊賀の20人はそれぞれ個性的な能力と性格にもかかわらず、バッタバッタと倒さされていきます。
たった2話で死んでしまうキャラクターもいました。
四肢のない忍者地虫十兵衛がそれで、占いと不意打ちを得意とする最終話まで残ってもおかしくないポジションにも関わらず話に関わったのは一瞬でした。
魅力的なキャラクターなのにもったいないと思いつつ、間延びしないスリリングな展開のためにはしかたないのでしょう。
次の話ではまた魅力的なキャラクターが出てきて、愛着が沸いたころにまた退場…の繰り返しです。
忍者たちのまさに花火のような一瞬の輝きと美しい散り方が心を打ちます。
甲賀と伊賀は将軍の跡継ぎを決めるという、言ってみればくだらない話のために命がけの忍術合戦を持ち掛けられます。
いがみ続けていた2つの忍びの里は、全面戦争の建前ができたとばかりに戦いを始めます。
お互い里の誇りのために一人でも多く相手を殺す、そのためには自分の命など構わない。
表舞台に立つことなく消えていく異能力者たちの命は、一瞬で消えるからこそ美しく見る人の心を震わせます。
せがわまさきの圧倒的な画力もその凄まじさを引き立てます。
たった5巻で終わりなのがとても寂しく感じますが、超大作を読んだような充実感に満たされます。

骨の髄まで私に尽くせ。は長堀かおる先生の初漫画です。

タイトルにあるように愛を求める仲村さやかが主人公なのですが、このヒロインが一癖も二癖もあります。

クセがありすぎて主人公である藤田一樹の存在が霞むほどです。

物語自体は藤田一樹の視点で描かれているのに、お株を奪われるくらいさやかはキャラが立っています。

さやかは典型的なかまってちゃんなのですが、過去の事件の関係でかなり病的なレベル出会いに飢えています。

しかも、この事件が1つではなく複数絡み合っており、そのうちの1つに一樹も関わっていたりします。

 

一樹自身もそのことを気に病んでいましたが、日常生活には支障のないレベルでした。

しかし、それもさやかに再開するまでで、再開した後はさやかへの贖罪意識と甘えからさやかに溺れていきます。

さやかは内面は黒くてドロドロなのですが、外見はちょっと控えめな美人。一樹はさやかの外見と「今は幸せ」と言う言葉に騙されてしまいます。

さやかがその病的な一面をのぞかせ始めるのは「骨の髄まで私に尽くせ。」の第6話あたりからです。

それまでは保護欲をそそられる美人で通しています。しかし、一度正体を現してからの粘着っぷりはすさまじいの一言。

一樹の生活を踏みにじるようなことを平気で行います。でも、これは一樹の愛を得たいがためなんですよね。

 

しかも、物語が進んでいくとさやかの壮絶な過去も明らかになってきます。

(どんだけ男運悪いんだと嘆きたくなるレベルです)

そう考えると一概にさやかが悪いとは言えなくなってしまいます。

つまり、誰が悪いのかよくわからないまま胸糞悪い物語が展開されるという、ある意味救いようがないです(褒め言葉ですよ)

果たして一樹はさやかを幸せにできるのか、それとも一緒に破滅の道を転がり落ちていくのか、まだまだ予断を許さない面白さがありますね!

 

 

半神は双子の姉妹の悲しい物語です。

この姉妹は腰のあたりでくっついたまま生まれてしまい、簡単に切り離す手術もできません。それゆえ二人は離れる事ができない状態で、ずっと生活しているのです。
妹のユーシーは喋る事はできませんが、バラの花に例えられる位美しく皆から愛されています。
一方姉のユージーは妹ユーシーに養分を吸いとられしまっていて、塩づけのキュウリに例えられる位ひからびた姿です。
しかしユージーはとても頭が良くちゃんと喋る事もできます。
ユージーは足腰の弱いユーシーを常に支えて歩いています。
他にもユーシーの食事やお風呂など、身の周りの世話は姉である彼女がしています。
四六時中面倒を見なければならないユージーの負担は大きく、いっそ妹がいなくなればと思い詰める程でした。
そんな姉妹が13歳になった時、過酷な転機が訪れます。そ
れは二人の命はもう長くはないという宣告でした。
しかしドクターは切り離す手術をすれば、ユージーだけは助かる可能性があると言います。
これを聞いたユージーは妹から逃れたい一心で、難しい手術を受けるのです。
手術は無事成功し、ユージーは一人病室で目覚めました。
ユージーはついに手のかかる妹から解放されたのです。
手術から一ヵ月、歩けるようになったユージーは他の病室にいる妹ユーシーに会って衝撃を受けます。
あれだけ美しかったユーシーでしたが、命の期限が迫った彼女にはもうその面影はありませんでした。
ユーシーはかつてのユージーそっくりのひからびた姿に変貌していたのです。
その姿を見たユージーはまるで自分自身が消えてゆくような錯覚に陥ります。
やがて月日は流れ一人になったユージーは回復し、見違える様に美しい少女になっていました。
昔はできなかった普通の生活を送り、毎日充実した様子です。
そんなユージーでしたがふと、鏡を見て考え込むのです。
鏡の中にはもういないはずの妹の姿があって、ユージーは激しく動揺します。
あの時切り離された半身は一体誰だったのか、妹なのか自分なのか混乱してわからなくなります。
何よりも愛しそして憎んでいた妹を思い出すユージーは一人、涙に暮れるのでした。
この物語は短いですが、とても濃い内容です。
まず双子なのに容姿の全く違う二人に驚かされます。
そして離れ離れになった姉妹の容姿は逆転します。
一人になった姉のユージーが、昔の妹そっくりに成長しているのが余計に悲しみを煽ります。ラストでユージーの流す涙からは、妹に対する様々な感情が窺えます。
 
最近読んで一番面白かったのは、『good!アフタヌーン』で連載されていた『純潔のマリア』です。
まず、丁寧に書き込まれた建造物、人物の表情、衣装など、職人技を思わせるその絵の筆致に引き込まれました。
最近の絵柄はデジタルが増えて、きれいだけどどこかのっぺりとした、同じような感じにみえてきていたので、アナログでどこまでも繊細に書き込まれた絵をみるだけでも、絵画をみているかのような贅沢な気持ちになります。
そしてキャラクターも全員魅力的です。

マリアは、聖母マリアを思わせる名前でありながら強大な力を持つ魔女で、人々の生活にたびたび介入します。
しかし介入の仕方が、破滅させるためではなく、人間同士の戦争や殺し合いを止めるためにドラゴンを召喚したり、魔女となのりながらも正義の味方なところも良いです。
そして純潔、処女であるということにコンプレックスを持っているところも、可愛らしく感じます。
そんなマリアとひかれあう人間の男性が登場したり、皆信念をもって戦っているところがとても平和について、戦争について考えさせられます。

人間の争いを止めるべく人間社会に介入するマリアは、天使から目を付けられ厳しく罰せられますが、何が正義で人間にとって良いのか、最も考えさせられるシーンです。
天使、神といいながらも、人間のあらゆる犯罪、戦争など醜い行いも、みているだけで何もしようとしない大天使ミカエルを、マリアの友人、使い魔たちは偽善、とののしります。
しかしマリアだけは違って、ただ見守るだけということがどれほどつらいか、理解を示そうとするところも、魅力的なキャラがたくさん登場しながらもしっかり主人公が活躍していると感じられます。
戦争や平和について考えさせてくれる良作、最後はきっと、うるっときますので、ぜひおすすめです。
「マギ」は創世の魔法使いである「マギ」の一人であるアラジンと海洋国家バルバッドの元第三王子アリババがこの世界の謎を解き明かしながら平和な世界を模索してゆくという壮大なストーリーです。
創世の魔法使いという巨大な力を持ちながらもその力について何も知らないアラジンは、旅をすることで少しづつ自分の存在意義を知っていきます。

アリババは第三王子でありながら国を救えずむしろ自らの軽率な行動により国を危機に陥れてしまったことを悔やんでいます。
二人とも大きな力を持っているにも関わらず無知で素直なため、大人たちに利用されながらも成長していく様子が読んでいて最もおもしろく感じます。
また、善悪が入れ替わる、何が正しいかは立場によって違うということを痛感させられるのもこの漫画の面白いところです。

国家とは一人の優秀な王が統治するべきなのか、みなで考えて話し合って統治するべきなのか、アリババは何人もの「統治する側の人間」と関わることで国家の在り方を考えます。
一度は失ったバルバッドという国を取り戻すため、そこに住む人たちが幸せに暮らすために悩み苦しみ、時には過ちを犯しながらも明るく前に進もうとします。
弱い人間が一生懸命前に進もうとする様子は、大人までも共感させていきます。
そのアラジンを慕い、命を懸けて守ろうとするのは奴隷出身のモルジアナという少女です。
彼女は自分を解放し自由をくれたアリババを時に厳しく叱咤しながら支えます。
王子と元奴隷という関係ながらお互いを想う二人に、明らかな恋愛感情があるかは微妙なところですが、ニヤニヤしながらページを進めてしまいます。

アラジンとアリババはお互いを友と呼び、信頼しあっています。
「だって、きみは僕の尊敬する・・・友だちだからね」とアリババに行ったシーンは忘れられません。
しかし二人は常に一緒というわけではありません。
自分の信念を貫くため、別行動を取り、戦うことさえあります。
悩みながらもまっすぐに正義と向き合って生きるキャラクター達と謎の多い壮大な世界観は巻を追うごとに広がっていきます。
物語はどう結ばれるのか、楽しみな作品です。

宇宙兄弟という漫画はかなりおすすめです。

この漫画の主人公は、子どものころから宇宙飛行士になることを夢見ていた兄弟の兄(六太)です。

大人になり、その夢を諦めて社会にもまれながら過ごしているのですが、弟が宇宙飛行士の夢をかなえて月に行くことで、兄ももう一度夢をかなえようと努力していく話です。

 

この話が展開していく中で、一般の私たちからは想像もできなくらいの幾多の困難があるのですが、それを悩みながらも進んでいく兄の姿を見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになります。

そして、主人公の兄の言葉も一つ一つに重みがありとてもいい言葉ばかりです。

例えば「俺の敵は、だいたい俺です。」というのがあるのですが、いろんな失敗や困難に自分が直面した時、冷静になって考えてみると、問題は自分の中に潜んでいることが多々あります。

それに気づかされた言葉です。また、「グーみたいなやつがいて、チョキみたいなやつもいて、パーみたいなやつもいる。誰が一番強いか答えを知っている奴はいるか?」という言葉も胸にグッときました。

人間関係に困っているときでも、この言葉を思い出せばなんとなく気持ちが晴れるような気がします。


 ほとんどの漫画は主人公のストーリーが主ですが、この宇宙兄弟は主人公を軸に周りの人達もすごくいい話を持っています。

主人公ではない脇役キャラにここまで共感できるのかっていうくらいの感動的なものもあったりするので、主人公の話からずれている回でも楽しみに読み進めることができます。

また、脇役キャラたちも主人公に負けないくらいの名言を言っているので、これもこの漫画の魅力の一つだといえます。
 宇宙がテーマの漫画ですが、その中で繰り広げられる人間ドラマや宇宙に対する人間の憧れが詰まっている漫画です。

藤田和日郎さんの月光条例は1人の不器用な男の子とその幼馴染の女の子、そして数々のおとぎ話の主人公や登場人物達が繰り広げるとても面白く、時たま甘酸っぱい漫画です。

藤田和日郎さんといえばからくりサーカスやうしおととらなど数々の漫画を描かれていますが私が1番好きなものはやはり月光条例でした。


なぜかと言いますと作中では沢山のおとぎ話が和洋折衷と紹介され、自分は知らなかったマイナーなおとぎ話や知ってるようでちゃんと知らなかったおとぎ話を月光条例という漫画のストーリーの中で楽しめるのと、それを少し漫画に合わせアレンジを加えてる部分がなんともスリル満点で面白かったからです。

そして女子の自分としては何と言っても、主人公の月光の性格が素直では無いにしてもとても暖かくカッコイイ!ところにもとても惹かれました。

ストーリー編成もとても面白く、全てのおとぎ話の住民は繋がっていてそこで決まりがあり、と言うのもまた夢のある設定で私はとても毎話毎にワクワクを隠せず興奮していた事をおもいだします。

 

そして、話が進むほどにこんな展開はあるの?!と思わせるほど驚かされ、まさか主人公や主人公の幼馴染までもがおとぎ話の住民だったなんて。

とどんでん返しをいただき、そして終盤にかけて、さぁこの後の展開はどうなってしまうのだろうか。
主人公と幼馴染は違うおとぎ話の主人公同士。
もう会う事は叶わないのだろうか。とまで想像してしまいました。
ですが終わる頃には上手く話が纏まり、最終的には読んで居るこっちの想像力ではとてもとてもハッピーな終わらせ方をしてくれた!と感じました。
無理にひっくるめておらず、とても楽しめる漫画になっています。

この漫画は兄達に囲まれて生活して来た男勝りな主人公・愛子が兄の一人が経営するメイドカフェで大学生の舞と偽り親友とバイトを始める漫画です。
メイドカフェの客として学校のバスケ部でライバルの存在の玲欧率いる男バスが来た所から恋が始まって行きます。
そして玲欧は大学生の舞こと愛子をデートに誘い、最初はおちょくってやろうとノッた愛子がどんどん玲欧に惹かれて行き、兄と親友のヒロコ以外には内緒で始まって普通とは一味違う玲欧との恋、そしてそんな2人の恋のライバルとなる双子の巧と郁美という人物も登場し、ますますドキドキ胸キュンさせられるような所がこの漫画の面白いところであり見どころです。

この作品で泣けた所はお正月の初詣の神社で舞として玲欧や男バスの仲間と過ごして居た所に中学時代の年上の彼女と偶然再会し、元彼女と自分の違いと元彼女の存在に苦しむ愛子。
そしてそれに気付き元彼女に敵対視を向ける振られても尚、一途に愛子を想う巧と元彼女に冷たくし過去と決別しようとする玲欧、まだ玲欧を好きな元彼女とこの4人のそれぞれの想いや表情は読んでいるこちらの胸を締め付けます。
そんな互いの苦しみに気付いている愛子と玲欧の不器用な気持ちの伝え方も読んでいて心を揺さぶられる物となっています。
「よつばと!」はあずまきよひこによる、女の子とその子のお父さんの2人暮らしの日常を描いています。
ほっこりと、また微笑ましく、時にはほろりとさせてくれる安心できる、疲れたときに読みたい、そんなマンガです。

女の子、よつばがほんとうに純粋で、楽しみ、笑い、泣き、人の心をそっと触る天才です。
私達が日常で、見過ごすことをよつばはちゃんと見つけて、それを楽しく感じ乗り越えていきます。
バーベキューも、海水浴も、星空観測も、ぜーんぶ全力でぶつかって、楽しみます。

周りを囲む、お父さんやお父さんの幼なじみ、大人のお家の三姉妹やそのお父さんお母さん、みんながよつばを中心に無理をせず、よつばの行動や気付きに驚いたり、感謝したり、ときには叱ったり。よつばが新しいものを感じると、私達の心がすこし動き温かくなります。

子供のころの自分と照らし合わせてよつばの目線で読むのもいいですし、大人としてよつばのトライに一喜一憂するのも楽しいです。

「よつばと!」をよむと、すこしだけ世界のイロが鮮やかになって、優しい気持ちになるのです。

夕日がわらって見えたり、よく通りすがるおじいちゃんが優しげにみえたり、たまにはなんとなく周りの他人に声をかけてみてもいいかもなと、
生きることがすこしだけ幸せになる、そんなマンガです。