意味性認知症とは平成27年に国の指定難病に認められた事で、高度の喚語障害、言語表出障害、理解障害により実質的にコミュニケーションが不能な障害だと徐々に認知されてきました。
意味性認知症の言語機能障害は、初期から言語の成り立ちに必要な音声・文法・意味の中の「意味」だけが徐々に消えて行き、失った言語機能は一生回復の見込みがない難病です。
通常、意思の疎通が出来ない状態とは終末期で寝たきりの患者を想定すると思いますが、意味性認知症の場合は初期から出現します。
見た目では極めてわかり難く、時々タイミング良く頷いたりするため理解しているのではないかと、周りからは誤解される事もあります。
一般的な声が出ない・喋れないという失語状態とは異なり、意味性認知症は "言葉の辞書的な意味の障害・喪失" の状態で、言葉の意味が失われているため家族間でも意思の疎通が難しい病気です。
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先日の、移住者の懇親会の連絡が
夕ご飯を食べていた時だったため
お箸を置いて通話していた私が、電話を終わると
👴「誰からだったの?」
👵「前に住んでた所で友達だったKさんからだよ」
👴「覚えてない」
👵「今度、みんなで集まるんだって。そのお誘い」
👴「解らない」
👵「どうする?みんなに会いたい?」
👴「覚えてないからなぁ。。。」
👵「他の人はトトさんを知ってるよ」
👴「たくさんは大変」
👵「そうか、色んな人がいるから大変だよね。今回は止めておこうか」
と、いうことで欠席の連絡をした訳ですが
最初から、私は欠席のつもりでいました
遠いし
夜の集まりでは、尚更困ります
その日のうちに帰ってこれるかもわかりません
毎日、時刻表通りの生活を送る主人には無理な話しです
そして…1番主人が生き生きと、主人らしく過ごしていた姿を知っている仲間達です
その人達に今の主人の姿を見せたくありません
その地に住むために主人が尽力して、空家を見つけられ
主人のことを恩人と言ってくれていたMさんは
物忘れが始まった頃の
👴「最近物忘れが激しくてね、貴方のことも解らない」
という主人の言葉に涙されました
それからも何度かお会いして、引っ越しする頃には
その進行ぶりに驚いたと思いましたが
何度も同じ話をする主人に、きちんと合わせてくれ
最初は動揺させてしまったようですが
主人の病気を受け入れ、理解してくれたのかと思います
すぐ近くに住んでいたSさんには最後まで、色々とお世話になりました
徐々に変わっていく主人を「なんとな〜くおかしいぞ…認知症かな」みたいに、見守って下さいました
私達は主人の認知症のために
夢半ばで田舎暮らしを断念し、街に戻りましたが
皆さんは、田舎活性化のため
ご自身の夢の実現のため
身体に気をつけて、田舎暮らしを楽しんでもらいたいと思います
もう、まるっきり別の社会に暮らしているような主人
みなさんと会うことは、もう、ないかもしれません