意味性認知症とは平成27年に国の指定難病に認められた事で、高度の喚語障害、言語表出障害、理解障害により実質的にコミュニケーションが不能な障害だと徐々に認知されてきました。 


意味性認知症の言語機能障害は、初期から言語の成り立ちに必要な音声・文法・意味の中の「意味」だけが徐々に消えて行き、失った言語機能は一生回復の見込みがない難病です。

 通常、意思の疎通が出来ない状態とは終末期で寝たきりの患者を想定すると思いますが、意味性認知症の場合は初期から出現します。

  見た目では極めてわかり難く、時々タイミング良く頷いたりするため理解しているのではないかと、周りからは誤解される事もあります。

   一般的な声が出ない・喋れないという失語状態とは異なり、意味性認知症は "言葉の辞書的な意味の障害・喪失" の状態で、言葉の意味が失われているため家族間でも意思の疎通が難しい病気です。

    


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病気にかかった時に知りたい情報ってありますね

どういう治療法があるのか

治るのかどうなのか

進行していく病気ならば、どのように進行していくのか

…………

4年前に、この意味性認知症と診断され

原因はわからず、治療法もないと…

そして、進行していく病気で下手すると余命も出るとか…

落ち込みました

泣きました

腹立ちました

そして、受け入れました

どうしたって治るわけではないけれど

患者本人も介護者も、その中で大事なのは

少しでも"楽に"過ごせること

そのためには、これからどういう事が起こって

どういう症状が出てくるのかを知っておくのは

物理的にも心理的にも準備ができるので

必要な事だと

時々、この病気の文献を読むようにしています

そして今回は症状の出現時期というのを

覚書のために残しておこうと思います


語義失語

喚語困難     1〜2年

語理解の障害   1〜3 

錯語(言い間違い)2〜3

失読失書     2〜3

BPSD

常動的行動    2〜3年

相貌失念     2〜4 

食行動の変化   3〜4

脱抑制      3〜4 ❓

仕事家事の障害  3〜5

思考の硬直化   3〜5

衝動性攻撃性   3〜5 ❌

自己関心の喪失  3〜5

社会関心の喪失  3〜5

無関心      3〜5

過食       4〜6 ❌

ADL

日中の活動低下  4〜7年

迷子       5〜6

食事介助、失禁  6〜8 ❌

緘黙       6〜8 ❌

着衣障害     6〜8 ❓

臥床傾向     6〜8 ❌


右の❌は、主人が当てはまらない項目です

主人は診断されてから4年

まあ、こんなところかなぁ?


こういう資料は、ほとんどが平均値

平均は1年の人がいて、10年の人がいれば

5年となってしまいます

また、この病気の症状は十人十色で

知っている中でも、主人と同じような経過をたどる人はいません

鵜呑みにするわけではありませんが

一応の目安として見るようにしています