意味性認知症とは平成27年に国の指定難病に認められた事で、高度の喚語障害、言語表出障害、理解障害により実質的にコミュニケーションが不能な障害だと徐々に認知されてきました。 


意味性認知症の言語機能障害は、初期から言語の成り立ちに必要な音声・文法・意味の中の「意味」だけが徐々に消えて行き、失った言語機能は一生回復の見込みがない難病です。

 通常、意思の疎通が出来ない状態とは終末期で寝たきりの患者を想定すると思いますが、意味性認知症の場合は初期から出現します。

  見た目では極めてわかり難く、時々タイミング良く頷いたりするため理解しているのではないかと、周りからは誤解される事もあります。

   一般的な声が出ない・喋れないという失語状態とは異なり、意味性認知症は "言葉の辞書的な意味の障害・喪失" の状態で、言葉の意味が失われているため家族間でも意思の疎通が難しい病気です。

    



🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥


主人のもの忘れを診てもらっている

国立病院の脳神経内科へ行ってきました

珍しく混んでいて(GWの影響かな?)

待ち時間が長かった〜

待ってる間に、呼び出し画面に出るお知らせを見ていたら

「レケンビ治療のお知らせ」

とありました

レケンビとは、 2023年12月に新しい認知症の薬として発売されたもので

一般名はレカネマブといいます

その治療の案内が出ていて

"希望される方は医師にお申し出下さい"とありました

そして

"事前検査の結果によりお断りする場合もあります"

とありました

認知症でも初期のアルツハイマー型しか効きませんからね


治療としては、2週間に1度の点滴を1年間続ける

最初だけは入院してでの点滴ですが

あとは通院で点滴だとか…

そして、しっかり書いてありました

効果は7.5ヶ月〜3年、進行を遅らせられます

治るわけじゃない…

1年かかって治療しても、3年遅らせるだけなのです

⬆これは違う病院の説明ですが
この病院は18ヶ月とありますね
そして医療費が400万ほど…

主人の場合
まずアルツハイマー型ではないし
軽度認知症でもないし
該当しないので、悩むこともないのですが
もし該当しても、最長で3年進行を遅らせられたとして
結局は進行していくのは
看護する私が3年、年を重ねた分
色々と老化でできなくなることが増えていて
逆に介護が辛くなっていそうに思います
でも、本人の判断能力が3年長く残るのならば
決めておいて欲しいことや
治療などの希望も聞いておけることは良いことなのかもしれません
辛いことですが、自分の身支度をする時間がとれるのかな?と思います

治療方針は幾つかあると
その人毎に、生活スタイルや性格
かけられる資金や時間などによって
判断は変わってきます
悩む事になるかと思いますが
悩んだだけ、選んだ方が選ばなかった方が良いに決まってるというのが私の方針です

でも、今のところ
この意味性認知症という病気には何の治療方もなく
ただただ、本当に効果があるのかわからない
進行予防と言われる、他人と関わり手先を使うことで脳に刺激を与えるデイサービスに通うだけです