私はヤツが大嫌いだ。



ヤツは忘れた頃にやってくる。



特に急に暑くなった頃、
その頃は概ね忙しい時期と重なるのであるが
わざとその頃合いを計ったように、でも、静かに、気づかれないように


初めて遭遇したのは、いつだったか。
そうだ、その他は、卒業してから毎年必ず参加している
大学水泳部のOB会当日の朝だった。

参加するため、夏の真っ盛りに
40度のハウスの中で前倒して仕事を終わらせ
意気揚々と大学に向かおうとした、そのときだった。


2回目は、農業青年クラブの東京での全国大会のときだったか。
その時は、初めての大きな大会運営に関わらせてもらい
数日間、プレッシャーでほぼ寝ずに大会に挑んでいる最中で、やはり大事で忙しい時だった。



その後も、数度すれ違ったう程度に遭遇した。



私はヤツが大嫌いだ。


そして先日、
大嫌いなヤツ、今までに遭遇したこともないくらいのヤツが・・・


ヤツに遭遇した後も
その痕跡のおかげで、鈍痛がするのだ。

そして、知らぬ間に去っていく。






このクソ忙しいときに・・・・・




ヤツの名前はなんと言ったかな。
あまりにもひどいので、先生という職業の人に聞いてみたが



どうやら、私はヤツに遭遇しやすい体質らしい。




「ケッセキ」 とか言っていたか。




私はヤツが大嫌いだ。