また、マツタケを食べに行った!
わけではありません。
実は、別所温泉には、山宣(暗殺された国会議員・山本宣治)の碑があって、今日は碑前祭でした。
暗殺されて今年で90年という事で、行ってきました。
子供の頃から、山宣の碑には何か惹かれるものがあって、別所温泉に行くたびにお参りしています。
山本宣治は京都の大きな商家の出で、生物学者。
そして、日本で最初に性教育の大切さを主張した人としても知られています。
労農党の議員さんだったと思います。
前にアップしてるはずなんだけど、もうだいぶ前の話で、うろ覚え。
大正デモクラシーの時代、上田にも「上田自由大学」ができて、自由にいろいろな勉強ができる時代の雰囲気があったころの話です。
昔の農民連の人達(だったかな?)が、山本宣治を招いて講演会を開きました。
今のように交通網もない時代、上田に1000人もの人が集まったそうです。
そのあとすぐに(調べてみたら4日後だったそうです)山本宣治は右翼の若者によって暗殺されました。
議会で、「治安維持法の改悪に反対する」演説をする予定だったそうです。
けれど議会での発言が拒否されて、宿に帰ったところで暗殺されたそうです。
そのことを聞いた上田の有志が、1周忌までに「山宣の講演の記念碑」を建てたいと言う事で、立派な碑がたったそうです。
碑には、ラテン語で、「人生は短い、科学は長い」という言葉が掘ってあります。
山宣の死から、日本は一気に全体主義へと動き、やがて戦争に突入していきました。
そんな中で、山宣の碑も壊すように命令が出たそうです。
それを、別所温泉の旅館のご主人が、ひそかに庭石として埋めて守ってくれたのだそうです。
戦後、だいぶたってから、山宣の碑を復活できるようになったようです。
今では、タカクラ テルの碑と、そして碑を守った旅館のご主人、斎藤房雄氏の碑が一緒に建っています。
私の両親の世代には、山宣は、だれでも知っている人だったようですが、私の世代では、すでに知らない人の方が多いかもしれません。
私も、たまたま、別所温泉のご案内をする中で、山宣のことを調べて、ますます興味を持ったのです。
山本宣治は、大変裕福な家に生まれ、身体が弱かったために中学を辞めて、静養していたようです。
18歳でカナダにわたり、苦学をして園芸などを学び、帰って来てから、三高、帝国大学へと進んでいます。
それだけでも面白い経歴ですよね。
彼が、何故、園芸から生物学へ、そして政治の道へと進んだのか、私はとても興味があります。
そんなこともあって、山宣の碑には、なぜかとても惹かれるのです。
今朝の風景。
相変わらず雲が厚いです。
午前中はほかの打ち合わせがあって、午後慌てて別所へ。
ところが、ご存じのように(いや、だれも知らないかも…)別所温泉へのルートは、あちこちで、通行止めがあったりして…
何より困るのは、田中橋が落ちてしまったので、こちらからいつも行っているルートが全く使えないのです。
時間の余裕もなかったので、大変大回りではありますが、道が混まないルートで、秋和廻りをとりました。
正解だったようです。
帰りに丸子から帰ってきたら、いつも混んでいる大屋が、いつも以上にめちゃ込みで・・・
行きにあのルートを使ってたら、きっと間に合わなかったと思います。
別所から、塩田平を臨む。
曇り空でしたが、さほど寒くなく、行楽日和。
でも、台風の影響で、別所温泉もキャンセルが相次いで、8割からひどい所は9割がキャンセルという話も伺いました。
別所温泉は、この時期が、マツタケで、一年で一番儲かる時期なのです。
なんたって、客単価が、ほかのシーズンの倍になりますから。
マツタケは、それぞれ山を持ってたりして、手に入りますしね。
そういう意味でも、つらい台風でしたね。
やっと帰ってきて買い物。
夕暮れは、またまた雲が押し寄せてきています。
もう、台風は、来ないでください!
この状態で、大雨が降ると、本当に被害が広がる可能性が高いです。
小さなところで、あちこち川岸が崩れたり、がけが崩れたり、道が落ちたりと大変なことになっています。
幹線道路でない所は、ニュースにもなりませんが・・・
生活に困ってはいませんが、色々と困っている人はたくさんいます。
もちろん生活に困っている人が、まだたくさんいらっしゃるので、そちらが優先になるのは当然ですけどね。
東御市も、ライフラインは、やっと復旧したみたいです。
でも、橋が落ちていますからね。
小さな橋は、もっと通行不能になってるところがあるみたいです。
橋が落ちるって、すごく不便ですね。
向こう岸に行ける場所って、橋しかないわけですから・・・
一つ通れないと、その分が、ほかの橋に回るので、今、どちらも結構混んでいます。
朝の通勤が大変だと聞いています。
千曲川は、どこも台風の爪痕がすごいですが、今、水は、少なくなって、普段通りの川に戻っています。
この辺の温泉は、どこも被害がありませんので、新幹線も動き出したことですし、是非いらしてください。