※少し暗め (アントーニョ視点)



美しい声で泣いて。

潤んだ瞳で見つめて。

俺だけのお前でいてや。

「ロマ…」

耳元で囁いて、

その唇に触れて、

栗色の髪を撫でて、

「好きやで…」

そう呟いて

また抱き締める。

長い長い夜を

2人で乗り越えるために。

優しい世界が

無いことを

俺らは知っているから。





夜は【い記憶】の追憶者