村上密牧師によると、

 「フランスの福音派の牧師に聞いたが、福音派の半分が危ないと言っていた」

 という話を聞きました。

 福音派・聖霊派で使用されている聖書は新改訳聖書が主流です。「行ってはいけない教会」のチェックリストにも加えられています。新改訳聖書は読みやすく、新共同訳や口語訳とも異なる正確な翻訳を試みた正統聖書であり、いのちのことば社(福音派系)から発行されています。新共同訳を使用する教会に通う私自身も愛読しています。

 しかし、残念ながら「新改訳を使用している教会はカルトだと思え」と言っても過言ではないぐらい福音派系はカルト化教会が多いのです。

 新改訳を使用している教会は2~3割程度らしいですが、Mクリスチャンセンターがそうであったように、相当怪しいと決めてかかって良いです。新改訳を使用している教会で、まともな教会は私の知る限り数件しかないのです。実際は多くがまともと信じたいですが、福音派・聖霊派には「繁栄の神学」や「後の雨運動 」と言われる異端視されている教義が相当浸透しているからです。

 新共同訳や口語訳を使用している伝統教会にも、カルト化勢力が入り込んできているケースもあり、役員会などを乗っ取られた話もあります。大抵、若い信者を送り込んで来るので高齢化が進む教会は無邪気に喜んで受け入れてしまいます。

 話を元に戻しましょう。教会運営自体はまともでも新改訳聖書を使用している福音派系教会は、カルト化教会とも接点を持たざるを得ない状況であり、牧師や役員などがまともでも教会員にカルト系クリスチャンがいると考えていい。正直、ペンテコステ派系で安全を保証できる教会などありません。

 例えば、Mクリスチャンセンターの牧師は有名大学の教授であり、社会的地位も神学の世界においても地位を確立させている人です。「カルト化教会は低レベルな牧師が多い」と2ちゃんなどには書いていますが、事実は少し違います。

 アッセンブリーズ・オブ・ゴッド世界総裁である韓国の趙ヨン基牧師などはかつて日本のテレビで伝道活動を行い、超教派で日本のクリスチャンや求道者から慕われていましたが、近年は資材の蓄財や刑事犯罪などで厳しく批判されています。それにもかかわらず、日本でも最大級の教派である アッセンブリー派の世界総裁の座に着いています。

 趙ヨン基牧師のファンはクリスチャン以外にも多かったので、テレビで伝道していた時代の彼を知る人は驚くでしょうが、これが現実なのです。

 地位も名声もある牧師がカルト教会の指導者だったりするのです。ハッキリ言いますが、素人は勿論、クリスチャンでも見分けるのは困難です。それどころか、無邪気に日本のクリスチャンはボランティア活動などで「超教派運動」に情熱を燃やし、まとな教会がカルト化教会に利用され、浸食されているのが現状です。

 「未信者はキリスト教にかかわるな! 善良なクリスチャンの兄弟姉妹は眼を覚ませ!」

 としか言いようがありません。