こんにちは/こんばんは。
とまるん@信号のない横断歩道(交通安全) です。
信号のない横断歩道で車が止まらない。
2018年までは特にそうでした。
2018年10月、全国の警察で、横断歩道の歩行者優先の周知啓発と取締り強化が始まり、また同時期にJAFの「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」結果の都道府県別停止率が公表されるようになりました。
2018年の全国での横断歩道停止率ワーストは栃木県。
全国平均8.6%に対して、栃木はわずか0.9%。
信号のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしているときに止まるのは100台に1台あるかないかという状況。
その後、栃木県警察・栃木県交通安全協会・関係各所の頑張りにより、2023年は
全国平均45.1%に対して、栃木は74.8%。全国3位になりました。
横断歩道での停止率の向上には、歩行者妨害(横断歩行者等妨害等)取締りが効いているのではないかと、ここ数年、栃木県の歩行者妨害取締り数とJAF調査の停止率に注目しています。
今年もちょっと遅くなりましたが、2024年までの結果を見てみたいと思います。
2024年の栃木の歩行者妨害取締り数は、県警ホームページから問い合わせて、数日後に栃木県警察本部交通指導課のT様より電話にて値を頂きました。ありがとうございます。
令和6年 2024年の栃木県の「歩行者妨害」は、 1,631 件。
これは前年2023年 2,129 件より 498件 少ない件数です。
残念ながら令和4年 2022年の 3,195 件から2年連続で「歩行者妨害」取締り数は減っているようです。
歩行者妨害取締り件数(栃木)とJAF調査の横断歩道一時停止率の推移をグラフにしてみると、このようになりました。
歩行者妨害取締り件数(栃木)と翌年のJAF調査の横断歩道一時停止率の関係は、こんな感じです。相関係数は0.945。
2022年をピークに2023年、2024年と減ってしまった、栃木の歩行者妨害取締り。2025年のJAF調査での横断歩道一時停止率はどうなるのか………。
2024年の67.9%からさらに下がってしまうのでは…………心配です。
歩行者妨害取締りが減っているのは全国的な傾向なのか?
警察庁のホームページなどで公開されている情報で確認してみると、減ってはいないようです。
(人口は実際は年々変わりますが、ここでは2024年の人口を全年にあてはめて簡略化して計算しています。)
人口あたりの歩行者妨害取締り数でみるとこうなりました。
人口あたりでみると、栃木はもっと歩行者妨害取締りをしてもよさそうに思えます。
たしかに、人手が足りないとか様々な事情はあるのかもしれませんが、効率を上げて、あるいは予算を増やして、さらに横断歩道、信号のない横断歩道での歩行者妨害取締りに力を入れてほしいと思います。
よろしくお願いします!