夜・雨・対向車線渋滞、信号のない横断歩道があるとき…… | とまるん@信号のない横断歩道(交通安全)のブログ

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忘れていませんか? 横断歩道の歩行者優先  /
知っていますか? 横断歩道の交通ルール(道路交通法第38条) /

横断歩道を歩行者が安全に安心して渡れる社会になることを願って  

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こんにちは/こんばんは。

とまるん@信号のない横断歩道(交通安全) です。


2月も今日で最後。
2023年もすでに2か月が過ぎようとしています。
明日から3月。 
忙しいせいか何なのか、時が経つのが早く感じます。


ところで、信号のない横断歩道での歩行者横断時における車の停止率、
JAFの調査では全国平均が2018年の8.6%から2022年は39.8%まで年々向上してきており、人々の横断歩道の交通ルール(道路交通法第38条)の認知度もあがってきているようです。

しかし、横断歩道に関する交通ルールでも、
渋滞時など先が詰まっている状況で横断歩道に入ってはいけない
という交通ルールについては、まだまだ十分知られていないような気がします。

条文はこちら。

道路交通法e-GOVより
(交差点等への進入禁止)
道路交通法第50条第2項
車両等は、その進行しようとする進路の前方の車両等の状況により、横断歩道、自転車横断帯、踏切又は道路標示によつて区画された部分に入つた場合においてはその部分で停止することとなるおそれがあるときは、これらの部分に入つてはならない。


よく横断歩道とその前後5m以内の駐停車禁止と混同している方もいるようですが、別の話です。 渋滞時における停止(一時停止)は駐停車禁止の対象外です。

道路交通法e-GOVより
(停車及び駐車を禁止する場所)
道路交通法第44条第1項 
車両は、道路標識等により停車及び駐車が禁止されている道路の部分及び次に掲げるその他の道路の部分においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。
一 交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂又はトンネル
二 交差点の側端又は道路の曲がり角から五メートル以内の部分
三 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に五メートル以内の部分
四 安全地帯が設けられている道路の当該安全地帯の左側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部分
五 乗合自動車の停留所又はトロリーバス若しくは路面電車の停留場を表示する標示柱又は標示板が設けられている位置から十メートル以内の部分(当該停留所又は停留場に係る運行系統に属する乗合自動車、トロリーバス又は路面電車の運行時間中に限る。)
六 踏切の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部分



ここで注目してほしいのが「法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか」という部分です。

執務資料 道路交通法解説(東京法令出版)の道交法第44条に関して、次のように説明されています。
”「法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか」とは”
(中略)”交通渋滞、信号待ちなどのため、相当時間停止したとしても、これは一時停止であって、道路上の位置に関係なく、現に自動車のある位置において停止することができる”

ということで、
(停車及び駐車を禁止する場所)の道交法44条はこの場合関係ありません。
(交差点等への進入禁止)の道交法50条1項の話になります。


渋滞時に信号のない横断歩道があり、先が詰まっているなどの状況のため、進んで横断歩道に入ってしまうと横断歩道で停止してしまうおそれがある場合、横断歩道に入ってはいけません。手前で止まって待ちましょう!


対向車線が渋滞していた場合、横断歩道で車が止まっていると歩行者が見えにくく迷惑です。

いずれにしても信号のない横断歩道に接近する際は、
『横断しようとする歩行者がないことが明らか』でなければ、徐々に減速して横断歩道(停止線)直前で停止できるような速度で進行します。
(道路交通法第38条第1項前段 減速義務)

そして、横断歩道により横断している歩行者、横断しようとする歩行者がいれば、一時停止して、かつ、歩行者の横断を妨げないようにします。横断歩道は歩行者優先。
(道路交通法第38条第1項後段 一時停止&歩行者優先義務)


おそらく、これを読んでいる方はそんなことは百も承知だと思いますが、
実際の路上の様子をみると、まだまだ知らないのか無関心なのか、
渋滞時は横断歩道上で止まる。 流れている道では渡ろうとする歩行者がいても横断歩道で車が止まらない。
そんな車がまだまだ沢山います。

横断歩道は歩行者の聖域。
運転免許を持っている(はず)の車のドライバーは横断歩道の交通ルールをしっかり守って、歩行者が安全に安心して横断歩道を渡れる交通環境をつくっていきたいものです。

 

できればパソコンなどの大きい画面で見るのがおすすめです。よく見えます。歩行者分かりますか?

 


横断歩道は歩行者優先。
知れば止まれる横断歩道 止まれば渡れる人がいる
本来の当たり前を 本当の当たり前に
ご安全に♪