採用に際してコミュニケーション能力を過剰に重視する企業は危うい、と個人的に思う。

 

 何が危ういのか。特に専門的スキルの低下、つまりその企業において核となる強みが失われているのが危うい、と個人的に思う。

 

 なぜそんなことになるのか。

 

 残念なことに一部の企業では、自社で開発して、売り出して、サポートして、・・・、というの以前は自前でやっていたが、今は実質やっていない。市場調査から開発、広告、保守・メンテまで委託している。

 

 そんな委託大好き企業にとって最も重要なのがコミュニケーション能力なのである。もはやコミュニケーション自体がメインの仕事となっている。

 

 過去持っていた専門的なスキルにより生み出した製品・サービスがまだ利用されているので今でも何とかやっていけているが、新たに何かを生み出すのは難しいだろう。

 

 そんなことに気付かずにいまだにコミュニケーション能力を過剰に重視しているので危ういのだ。 

 

 

 そもそも、コミュニケーション能力を最も重視するなら、コミュニケーション能力養成学校でも作ればよいではないか。何故大学生が本来の学問でなく、「サークルでみんなを束ねた」とか「バイトでいろんな世代の人と協調した」とか言うと及第点が得られるのか。まぁ自分もそうしたけど・・・。

 

 そんなんだから、一部の大学生は真面目に勉学に打ち込まないのでは。